• 本

ライブミュージックの社会学

出版社名 青弓社
出版年月 2025年3月
ISBNコード 978-4-7872-3553-4
4-7872-3553-2
税込価格 3,300円
頁数・縦 244P 21cm

商品内容

要旨

コロナ禍での混乱・停滞を経てもなお、ライブミュージックは音楽文化や流行を力強く牽引し、現代社会のポピュラー音楽シーンでの存在感をますます増している。ライブミュージックをめぐる多角的な考察を通して、日本そして世界を覆う音楽文化の現在地を活写する。

目次

序 ライブミュージックの現況(南田勝也)
第1部 ライブ文化の形成と展開(コンサート・パフォーマンスの歴史―クラシック音楽とポピュラー音楽の身体(宮本直美)
PA実践の文化史―循環器としてのサウンドシステムが生む「ライブ」な交歓(忠聡太)
ライブパフォーマンスの半世紀―聴く/視るの二軸をもとに(南田勝也)
巨大化するライブ産業―アメリカのライブ・フェスの現状(永井純一
山添南海子))
第2部 それぞれの現場(ライブハウス店長の生活史―二〇一〇年代以降の「オルタナティブ」な場所作り(生井達也)
K‐POPライブとファン―世代交代による進化と越境(吉光正絵)
3DCGライブの行方―初音ミクから考える音楽公演(南田勝也
木島由晶
永井純一
平石貴士)
推し活への唯物論的アプローチ―場所・モノから考える推し活のいま(阿部真大)
配信ライブの快楽と不満―メディアを介したライブ体験の行方(木島由晶))
終章 ライブが存在感を増した社会背景―メディア、社会意識、共同体(南田勝也)

出版社・メーカーコメント

レコードやCDをはじめとした記録媒体やネット配信のサブスクリプションなどのスタティックなメディアを超え出て、文字どおり“ライブ”な感覚をもたらし私たちをダイナミックに魅了する、唯一無二の音楽体験であるライブミュージック。コロナ禍での混乱・停滞を経てもなお、ライブミュージックは先進諸国の音楽文化や流行を力強く牽引し、現代社会のポピュラー音楽シーンでの存在感をますます強めている。なぜ私たちはライブ体験に駆り立てられるのか?クラシック音楽コンサートの歴史やサウンドシステム(PA)の発展と確立、ロックコンサートのステージ演出の変遷、ライブ産業の現状などのマクロな側面を見渡したうえで、地方都市の小さなライブハウス、初音ミクなどのバーチャルアイドル、コロナ禍に本格化した配信ライブ、K−POPのファンダム、そして推し活など、ライブ文化を構成するミクロな諸側面を検証し、その魅力のありかを探求する。ライブミュージックをめぐる多角的な考察を通して、日本そして世界を覆う音楽文化の現在地を活写する試み。

著者紹介

南田 勝也 (ミナミダ カツヤ)  
1967年、兵庫県生まれ。武蔵大学社会学部教授。専攻は音楽社会学、文化社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)