• 本

モード誌と戦争 宇野千代が『スタイル』で描いた夢

出版社名 平凡社
出版年月 2025年3月
ISBNコード 978-4-582-83981-4
4-582-83981-9
税込価格 6,490円
頁数・縦 316P 22cm

商品内容

要旨

宇野千代が編集長を務めたモード誌『スタイル』。1936年、『ヴォーグ』が描くモダンな女性像への憧れから生まれた雑誌は、「挙国一致」の波にのまれ、わずか5年で姿を消した―。戦争前夜に生まれたモード誌から、モダン都市文化の興亡をひもとく。

目次

プロローグ モードの発信と、モダン都市のネットワーク
第1章 『スタイル』を『ヴォーグ』のように 1936年6月〜1937年8月(パリへの憧憬、ハリウッドへの憧憬
『ヴォーグ』で知る、パリのデザイナーの仕事 ほか)
第2章 日中戦争下のファッション・化粧・髪型 1937年9月〜1938年3月(田中絹代が国防婦人会大船分会会長に
「お洒落コント“恋人出征”」の涙と笑い ほか)
第3章 後退戦―国家総動員法、されどハリウッド女優 1938年4月〜1939年9月(国家総動員法と、第一次・第二次近衛声明
『ヴォーグ』のようなモードを、ただし「時流」への配慮も ほか)
第4章 第二次世界大戦勃発 興亜奉公日 モードの衰退 1939年9月〜1940年7月(第二次世界大戦勃発と、開戦前のパリの「デザイナーの夢」
映画法による外国映画の輸入制限と、検閲による封切り不許可 ほか)
第5章 七・七禁令の衝撃、新生活指導雑誌への変貌 1940年7月〜1941年9月(マジノ線突破のニュースを聞いて、崔承喜がボルドーから帰国する
七・七禁令(奢侈品等製造販売制限規則)の衝撃と、再生品・代用品 ほか)
エピローグ 「大東亜戦争」下の女性誌

著者紹介

和田 博文 (ワダ ヒロフミ)  
1954年横浜市生まれ。東洋大学名誉教授。東京女子大学で副学長・比較文化研究所長・丸山眞男記念比較思想研究センター長を歴任。専門は文化史・比較文化・日本近現代文学。ロンドン大学SOAS、パリ第7大学、復旦大学大学院の客員研究員や客員教授を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)