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「見えない都市」を歩く 文学で旅するイタリア

出版社名 NHK出版
出版年月 2025年3月
ISBNコード 978-4-14-081985-2
4-14-081985-5
税込価格 2,200円
頁数・縦 265,4P 19cm

商品内容

要旨

カルヴィーノ、エーコ、タブッキ、ラヒリ、須賀敦子…数々の名作を生み出したイタリア文学の“聖地”を訪ね、作品を手に歩くような視点で、作家たちが遺した声と足跡をたどる。イタリア文学の泰斗が贈る、精緻かつ詩情豊かな文学ガイド。

目次

旅立ちにあたって―“見えない都市”とヴェネツィア
故郷の風景―カルヴィーノとサンレモ
作家たちの遭遇―パヴェーゼ、ギンズブルグとトリノ
子どもと労働者の街トリノ―『クオーレ』と『マルコヴァルド』
旅のはじまり、謎のはじまり―タブッキのジェノヴァ
夢と物語と災厄―ピノッキオと『デカメロン』のフィレンツェ
国境の街、混淆の文化―ズヴェーヴォとサバのトリエステ
歴史からこぼれ落ちた島―ピランデッロと『山猫』のシチリア
半島のなかの異郷―『キリストはエボリで止まった』と『フォンタマーラ』
陽気と喧噪の裏側―フェッランテ、モランテとナポリ
堆積する時間―モラヴィア、パゾリーニ、ラヒリとローマ
生き急ぐ街―エーコ、ブッツァーティ、マンゾーニとミラノ
水が刻む時、ふたたび“見えない都市”へ―ヴェネツィア

出版社・メーカーコメント

「想像力」という地図を携えて、いざイタリアの旅へ。カルヴィーノ、エーコ、タブッキ、ラヒリ、そして須賀敦子……イタリア文学の名作の数々を“街”という視点で編み直し、個性豊かなイタリアの各都市を訪ね、文学作品を手に歩くような視点で、作家たちが遺した声と足跡をたどる。イタリア文学の泰斗による、斬新かつ詩情豊かな文学ガイド。

著者紹介

和田 忠彦 (ワダ タダヒコ)  
イタリア文学研究者。東京外国語大学名誉教授。1952年長野県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。京都大学、名古屋芸術大学、神戸市外国語大学などを経て東京外国語大学教授となり、同大学副学長を務めた。また、ウンベルト・エーコ、イタロ・カルヴィーノ、アントニオ・タブッキをはじめ、イタリア近現代文学の訳書を多数手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)