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余白の形而上学 ポール・クローデルと日本思想

出版社名 水声社
出版年月 2025年3月
ISBNコード 978-4-8010-0847-2
4-8010-0847-X
税込価格 6,600円
頁数・縦 393P 22cm

商品内容

要旨

フランス文学史に燦然と輝く詩人は、駐日大使として訪れた異国の地で何を見出したのか。日本というトポスのもと、生者と死者、見えるものと見えないもののあいだに橋を架ける〈媒介者〉のモティーフを手掛かりに、その詩学の核心に迫る。

目次

序章 クローデルからマラルメへ―象徴主義者たちの〈観念〉論争
第一章 形而上への扉、日本への扉
第二章 比喩と論理学―クローデルの日光体験
第三章 神とカミのあいだで―神道と形而上
第四章 虚無の形而上学―頽廃としての仏教
第五章 魂の在処―平田国学と『女と影』
第六章 媒介する天使―能のスコラ学
第七章 ものの「ああ性」を求めて―物のあはれの形而上学
第八章 間奏曲―誤解された修辞
第九章 虚無から射かけられる矢―水墨画の神学
第十章 アリストテレスと唐辛子―新たなクラテュロス主義
終章 「東洋という偉大な書物」

著者紹介

大出 敦 (オオデ アツシ)  
1967年、栃木県に生まれる。筑波大学大学院後期博士課程単位取得退学。現在、慶應義塾大学教授。専攻、フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)