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知覚の宙吊り 注意、スペクタクル、近代文化

平凡社ライブラリー 986

出版社名 平凡社
出版年月 2025年4月
ISBNコード 978-4-582-76986-9
4-582-76986-1
税込価格 3,300円
頁数・縦 684P 16cm

商品内容

要旨

アテンション・プリーズ!人間の「注意」はいかに構築され、「散漫」はいかに管理されてきたのか。モダニズム絵画から実験心理学、スペクタクル産業から注意多動性障害まで、社会、産業、科学、芸術にまたがるさまざまな言説と技術を横断し、近代における知覚の条件を問い直す。

目次

第一章 近代性と注意の問題
第二章 一八七九年―拘束なき視覚
第三章 一八八八年―脱魔術化のイルミネーション
第四章 一九〇〇年―綜合の再創出
エピローグ 一九〇七年―ローマの魔法

出版社・メーカーコメント

アテンション・プリーズ! 労働から科学まで、近代において「注意」はいかにして主体に要請されてきたのか。マネ、スーラ、セザンヌの絵画を交え、その変遷を描き出す。視覚文化論の基本文献、待望の文庫化。

著者紹介

クレーリー,ジョナサン (クレーリー,ジョナサン)   Crary,Jonathan
1951年、アメリカのコネチカット州ニューヘイヴンに生まれる。視覚文化に関する系譜学的な研究で知られ、Zone Booksの創業者のひとりとして長らく編集委員を務める。現在、コロンビア大学教授
岡田 温司 (オカダ アツシ)  
1954年生まれ。京都大学大学院博士課程修了。京都大学名誉教授。専門は西洋美術史・思想史。著書に『モランディとその時代』(人文書院、2003、吉田秀和賞受賞)、『フロイトのイタリア―旅・芸術・精神分析』(平凡社、2008、読売文学賞受賞)などがある
石谷 治寛 (イシタニ ハルヒロ)  
1977年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。現在、広島市立大学芸術学部准教授。専門は美学・美術史・視覚文化論
大木 美智子 (オオキ ミチコ)  
1979年生まれ。ロンドン大学UCL西欧言語文化社会研究科博士課程修了。現在、ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ校専任上級講師。専門は美学・美術史
橋本 梓 (ハシモト アズサ)  
1978年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程指導認定退学。現在、国立国際美術館主任研究員。専門は現代美術。展覧会企画に「Viva Video!久保田成子展」(共同企画、国立国際美術館ほか、2021、倫雅美術奨励賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)