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割れたグラス

アフリカ文学の愉楽 第1回配本

出版社名 国書刊行会
出版年月 2025年4月
ISBNコード 978-4-336-07694-6
4-336-07694-4
税込価格 2,860円
頁数・縦 283P 20cm

商品内容

要旨

中部アフリカ、コンゴ共和国の港湾都市ポワント=ノワールの下町にあるバー“ツケ払いお断り”。バーの主人“頑固なカタツムリ”からの依頼で、“割れたグラス”はバーとそこに集う常連客たちとの日々を思いのまま一冊のノートに書き留めていくことになる。何枚ものオムツを穿いた“パンパース男”、フランスかぶれの寝取られ“印刷屋”、誰よりも長く放尿できると豪語する“蛇口女”など、いずれ劣らぬ酔客たちの奇怪な逸話が次々とノートに綴られていく。やがて“割れたグラス”は自身についても書きはじめるのだが…。英ガーディアン紙“21世紀の100冊”選出。コンゴ共和国出身、現代アフリカ文学随一のヒップスターによる代表作。

著者紹介

マバンク,アラン (マバンク,アラン)   Mabanckou,Alain
1966年コンゴ共和国ポワント=ノワール生まれ。首都ブラザヴィルの大学で学んだのち渡仏、法学を修める。その後は法律コンサルタントとして働く傍ら、詩人として出発する。最初の小説『青‐白‐赤』(1998年)はブラック・アフリカ文学大賞を受賞し、一躍注目を集める。2005年に発表した本書『割れたグラス』ではフランコフォニー五大陸賞をはじめ数々の文学賞を受賞、翌年発表の『ヤマアラシの回想』(本シリーズで刊行予定)ではフランスでもっとも権威ある文学賞のひとつルノドー賞を受賞する。以降、現代アフリカ文学の最重要作家のひとりとして、その作品は二十以上の言語に翻訳され、活躍の幅を世界的なものへと広げていく
桑田 光平 (クワダ コウヘイ)  
1974年広島県生まれ。東京大学教養学部・大学院総合文化研究科教授。専門は20世紀フランス文学・芸術。東京大学文学部で英米文学を学んだ後、同大学院でフランス文学を専攻。修士号取得後、リヨン高等師範学校、リヨン第2大学、パリ第4大学、パリ第8大学でフランス文学ならびに現代美術を学ぶ。2009年、パリ第4大学でロラン・バルトに関する博士号取得。2022年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)