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母なる自然のおっぱい

出版社名 実業之日本社
出版年月 2025年5月
ISBNコード 978-4-408-65111-8
4-408-65111-7
税込価格 2,200円
頁数・縦 325P 20cm

商品内容

要旨

人間は動物であった頃の生活の要素の多くを別のもので置き換えたが、実体は変わっていない。生きたウサギを苦労して捕まえて食べるかわりに、フランス料理店に行って野ウサギのシチューを食べるようになり、ヒグマに殺されるかわりに車に轢かれるようになった。しかし、どれだけ置換を重ねても生活の基本パターンは変わらないのだ。生きて、食べて、住んで、まぐわって、育てて、死ぬ。

目次

1(ぼくらの中の動物たち
ホモ・サピエンスの当惑
狩猟民の心)
2(ガラスの中の人間)
3(旅の時間、冒険の時間
再び出発する者)
4(川について
風景について
地形について
再び川について)
5(いづれの山か天に近き
樹木論
ハイイロチョッキリの仕業)

出版社・メーカーコメント

精緻な論理で「人間と自然」の関係性を書いた読売文学賞受賞作を復刊。

著者紹介

池澤 夏樹 (イケザワ ナツキ)  
1945年北海道生れ。埼玉大学物理学科中退。1988年芥川賞『スティル・ライフ』、1993年谷崎賞『マシアス・ギリの失脚』、2000年毎日出版文化賞『花を運ぶ妹』他、受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)