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覇王の轍

小学館文庫 あ16−10

出版社名 小学館
出版年月 2025年5月
ISBNコード 978-4-09-407461-1
4-09-407461-9
税込価格 1,045円
頁数・縦 555P 15cm

商品内容

要旨

警察キャリアの樫山順子は、北海道警捜査二課長に突如、着任することになった。歓楽街ススキノで起きた国交省役人の転落事故と、道内の病院を舞台とした贈収賄事件。「独立王国」とも称される道警独自の慣習に戸惑いながら捜査を進めると、両事件の関係者が細い線で繋がっていく。国交省役人は、死の直前まで北海道新幹線の延伸工事にまつわる不祥事を調べていた。樫山はそれを記録したファイルの存在も掴むが、露見を防ごうとする権力中枢の妨害に遭い、徐々に追い詰められていく―。『震える牛』『ガラパゴス』に連なる待望の新シリーズ!

出版社・メーカーコメント

新幹線神話の虚実を暴く!  警察キャリアの樫山順子は、北海道警捜査二課長に突如、着任することになった。歓楽街ススキノで起きた国交省技官の転落事故と道内の病院を舞台とした贈収賄事件を並行して捜査するなか、「独立王国」とも称される道警の慣習にも大いに戸惑う。さらに両事件の背景には、この国の鉄道行政と日本政治が溶け合う深い闇が広がっていた。鉄道・警察・官邸《魔のトライアングル》に埋もれた真実を、樫山は見つけ出せるか。『震える牛』に連なる、待望の新シリーズが始動。「いまや自民党政治そのものが崩壊しつつある。それを予言するかのような読後感を覚えた」−−ノンフィクション作家の森功氏も絶賛!「日本列島改造論」から半世紀、新幹線神話の虚と実−−  【編集担当からのおすすめ情報】  大ベストセラー『震える牛』で食品偽装を、NHKでドラマ化した『ガラパゴス』で非正規労働の闇を暴いた著者が、ついに鉄道行政のタブーに踏み込みました。主人公の樫山順子は、「震える牛」シリーズ第3作の『アンダークラス』で田川信一とバディを組んだキャリア警察官です。『震える牛』『ガラパゴス』に連なる新シリーズを立ち上げるべく、著者は複数回の北海道取材も敢行しました。新聞記者出身ならではのリアリティは、読者を「これは本当に小説なのか!」と戸惑わせること必至です。

著者紹介

相場 英雄 (アイバ ヒデオ)  
1967年新潟県生まれ。2005年『デフォルト 債務不履行』でダイヤモンド経済小説大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)