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絵本をみる眼

ちくま文庫 ま56−2

出版社名 筑摩書房
出版年月 2025年5月
ISBNコード 978-4-480-44031-0
4-480-44031-3
税込価格 1,320円
頁数・縦 355P 15cm

商品内容

要旨

子どもにとって絵本とは?―それは確かな手ごたえのある世界が存在し、そこへ入り楽しむことができるもの。『ぐりとぐら』『てぶくろ』『どろんこハリー』など、読み継がれる絵本にはどんな仕掛けがあるのか。日本のイラストレーション史における赤羽末吉、安野光雅、加古里子らの魅力と重要性とは。福音館書店で数多の名作を手がけた著者による不朽の絵本論。

目次

序章 ことばの体験と絵本
第一章 子どもが喜ぶ絵本(物語る絵と細部―『てぶくろ』
子どもが喜ぶ秘密―『ぐりとぐら』 ほか)
第二章 日本の絵本画家の仕事(日本のイラストレーションの流れ
瀬川康男―現代絵師の芸・線 ほか)
第三章 忘れえぬ旅とひと(フェリクス・ホフマンの遺産
絵本の展望―一九六九年に見たもの ほか)
第四章 絵本『ももたろう』の誕生(昔話を再話する
「桃太郎」にこだわる ほか)
第五章 編集者論のためのノート(絵本づくりの原点
求められる二つの眼 ほか)

出版社・メーカーコメント

よい絵本とはどんな絵本か? 『ぐりとぐら』『だるまちゃんとかみなりちゃん』を送り出した名編集者が考える絵本の本当の魅力とは。解説 古川信夫

著者紹介

松居 直 (マツイ タダシ)  
1926‐2022年。京都生まれ。同志社大学卒業とともに福音館書店に入社。絵本の出版・編集に従事し、1956年に「こどものとも」を創刊。石井桃子、瀬田貞二、松岡享子などと交流を深めるとともに、加古里子、赤羽末吉、堀内誠一、長新太、瀬川康男、安野光雅、中川李枝子ら多くの絵本作家を発掘。『おおきなかぶ』『ぐりとぐら』『だるまちゃんとてんぐちゃん』など、今なお愛される絵本が生まれた。自身も絵本の文や再話を手がけ、海外の優れた絵本も紹介。日本の絵本文化の発展に大きく貢献した。1993年出版界で初めてモービル児童文化賞を受賞。1996年日本児童文芸家協会より「児童文化功労者」の表彰を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)