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つくみの記憶

出版社名 双葉社
出版年月 2025年5月
ISBNコード 978-4-575-24816-6
4-575-24816-9
税込価格 2,090円
頁数・縦 350P 20cm

商品内容

要旨

松谷遼平は会社の懇親会で8歳下のアルバイト・隠善つくみと初めてまともに話すと、むかしからの知り合いのような奇妙な感覚に襲われる。―この人は、俺に会いに来たんじゃないかな…。異常とも思える人と人との奇縁、土地の記憶の連環―。「自分とは何者なのか」を追求しつづける白石文学の金字塔!

出版社・メーカーコメント

31歳の松谷遼平は会社の懇親会で8歳下のアルバイト・隠善つくみと初めてまともに話すと、奇妙な感覚に襲われる。……この人は俺に会いに来たんじゃないか? 遼平は幼少期、生死の境を彷徨ったことがある。その記憶とつくみとが不思議と繋がってくる。遼平がつくみと結婚すると、別れた恋人の友莉が失踪してしまう。その捜索によって知った関係者の出自や記憶が大分のある地域に奇妙に収斂し、人間関係が因縁めいた連環の形となっていく。やるせなさ、ずるさ、だらしなさが随所に描かれながら、どこまでも澄んだ読み心地がする物語。

著者紹介

白石 一文 (シライシ カズフミ)  
1958年、福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。出版社勤務を経て、2000年『一瞬の光』でデビュー。09年『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で第二二回山本周五郎賞、10年『ほかならぬ人へ』で第一四二回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)