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「透明」になんかされるものか 鷲田清一エッセイ集

出版社名 朝日出版社
出版年月 2025年5月
ISBNコード 978-4-255-01395-4
4-255-01395-0
税込価格 2,035円
頁数・縦 281P 19cm

商品内容

要旨

日々のニュース、受け止め方がわからない人へ。だれの眼にも映らないようにされている物事を見えるようにする。ウクライナの詩人の言葉、旧ジャニーズや政治家の一方的な会見、エンタメ作品中の「透明な人々」に言及し、話題を呼んだSNSの投稿…出来事の構造と本質に迫る、「小さな肯定」の哲学。

目次

1章 匿名の圧に抗う(わかりやすいはわかりにくい―ぐずぐずする権利
名を替える ほか)
2章 パンデミックの渦中で考える(いつか「コロナ福」だったと言える日
あらためて「ふれる」ということ ほか)
3章 言葉から探る(言葉の荒み、ほころび
謝るということ ほか)
4章 本と人(私をカエタ書物―パスカル「パンセ」
プラトンの呪縛―サイモン・ブラックバーン『名著誕生4 プラトンの『国家』』 ほか)
5章 いろんなことができなくなって(ギャグの向こうに―三好春樹『老人介護―じいさん・ばあさんの愛しかた』
「えんとこ」という場所 ほか)

著者紹介

鷲田 清一 (ワシダ キヨカズ)  
1949年生まれ、哲学者。京都大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程単位取得。大阪大学教授・総長、京都市立芸術大学理事長・学長、せんだいメディアテーク館長などを歴任。哲学の視点から、身体、他者、言葉、教育、アート、ケアなどを論じるとともに、さまざまな社会・文化批評をおこなう。著書に『モードの迷宮』(ちくま学芸文庫、サントリー学芸賞)、『「聴く」ことの力』(ちくま学芸文庫、桑原武夫学芸賞)、『「ぐずぐず」の理由』(角川選書、読売文学賞)、『所有論』(講談社、和辻哲郎文化賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)