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日本の「食」が危ない! 生命40億年の歴史から考える「食」と「農」

幻冬舎新書 な−31−1

出版社名 幻冬舎
出版年月 2025年5月
ISBNコード 978-4-344-98772-2
4-344-98772-1
税込価格 1,034円
頁数・縦 219P 18cm

商品内容

要旨

米の値上がり、野菜の不作、漁獲量の激減…。日本の「食」は今、かつてない危機に直面している。その原因は、私たちが便利さを追い求め、大量のエネルギーを消費してきたことにあるのではないか。生命40億年の歴史が教えてくれる生きものの世界の本質は、格差も分断もなく「フラット」で「オープン」であること。人間は特別な存在という思い込みを捨て、この本質に立ち戻ることにこそ、危機を乗り越え、ほんとうの豊かさを取り戻す鍵がある。持続可能な「食」と「農」の実現のため、人類の生き方を問う一冊。

目次

序章 フラットとオープン―人間は自然の一部である(土の上、緑の中での暮らし
アメリカがお手本だった60年代 ほか)
第1章 地球沸騰化が招く「食」の危機―「なんだかおかしい」社会をつくったのは誰か(お米がありません
誰にとっても大事なもの ほか)
第2章 競争社会、効率追求の落とし穴―「幸せ」の本質に気づく(効率最優先からの脱却
内なる自然に気づく ほか)
第3章 「生命誌」の視点で生き方を選ぶ時代―人間は決して特別な存在ではない(すべての問題を、生きものとして考えよう―とくに食べものを
「食」の危機を招く3つの問題点 ほか)
第4章 持続可能な「食」と「農」の未来―「生きもの」として社会をつくり直す(旬は生きものを大事にする文化
農業の効率化の落とし穴 ほか)

出版社・メーカーコメント

米が高い、野菜が採れない、魚も獲れない食料自給率わずか38%(カロリーベース)このままでは、食べるものがなくなる!?まだ「できること」はある米の値上がり、野菜の不作、漁獲量の激減……。日本の「食」は今、かつてない危機に直面している。その原因は、私たちが便利さを追い求め、大量のエネルギーを消費してきたことにあるのではないか。生命40億年の歴史が教えてくれる生きものの世界の本質は、格差も分断もなく「フラット」で「オープン」であること。人間は特別な存在という思い込みを捨て、この本質に立ち戻ることにこそ、危機を乗り越え、ほんとうの豊かさを取り戻す鍵がある。持続可能な「食」と「農」の実現のため、人類の生き方を問う一冊。

著者紹介

中村 桂子 (ナカムラ ケイコ)  
1936年東京生まれ。JT生命誌研究館名誉館長。東京大学理学部化学科卒、同大学院理学系研究科生物化学専攻修了。国立予防衛生研究所研究員を経て、1971年三菱化成生命科学研究所に入所。同研究所人間・自然研究部長、早稲田大学人間科学部教授、大阪大学連携大学院教授などを歴任。1993年JT生命誌研究館副館長、2002年同館長、2020年同名誉館長。1993年毎日出版文化賞、2007年大阪文化賞、2013年アカデミア賞、2024年後藤新平賞など受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)