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ザ・シークレット・ナンバーズ 数学の世界の知られざる先駆者たち

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2025年6月
ISBNコード 978-4-04-111962-4
4-04-111962-6
税込価格 2,970円
頁数・縦 353P 19cm

商品内容

要旨

ヨーロッパを中心とした歴史観は数学にも及んでおり、アジアやアフリカ、南米大陸などで生まれたものはすべて「民族数学」として脇に追いやられていた。しかし、そんなヨーロッパを舞台に論理的に一方向に進んできたと思わせる数学の歴史も、世界を見渡すと実際ははるかに多様で複雑であり、混沌としている。著者の二人は時間をかけて世界各地の数学にまつわる資料を収集し、見過ごされてきた人々に光を当てることに成功した。知られざる先駆者たちの物語へようこそ。

目次

第1章 数学の始まり
第2章 亀と皇帝
第3章 学問の都アレクサンドリア
第4章 時の夜明け
第5章 無についての物語
第6章 知恵の館
第7章 見果てぬ夢
第8章 微積分の発明者は誰?
第9章 広まりゆくニュートン主義
第10章 大統合
第11章 数学のマーメイド
第12章 革命
第13章 =
第14章 星図の製作
第15章 複雑な数値計算

出版社・メーカーコメント

人種、性別、国籍−−社会的な制約を受けながらその障壁を打ち砕いた人々の物語ヨーロッパを中心とした考え方は数学にも及んでおり、これまで、古代ギリシャ以外で生まれたものはすべて「民族数学」として脇に追いやられていた。そのため、論理的に一方向に進んできたと思わせる数学の歴史は、実際ははるかに多様で複雑であり、混とんとしている。著者の二人はこれまで数年がかりで世界各地の数学にまつわる資料を収集。六大陸で数千年にわたって数学分野に貢献したにもかかわらず、見過ごされてきた人々に光を当てることに成功した。知られざる先駆者たちの物語へようこそ。「数学の歴史を掘り下げれば掘り下げるほど、私たちは事実がいかにゆがめられてきたのかを知り、それに対して何かしなければならないという思いを強めたのである。(中略)数学とはアイデア、つまり着想を起点とし、その着想を結論に導くまでの考え方を生み出す学問である。様々な地域や文化圏によって広げられる思考の多様性(ダイバーシテイ)は、数学において必要不可欠なのだ。(「プロローグ」より)

著者紹介

北川 ケイト (キタガワ ケイト)  
歴史学者、宇宙教育スペシャリスト。福岡県出身。カナダのブリティッシュコロンビア大学で数学と生命科学を学び、プリンストン大学で歴史学の博士号を取得。ハーバード大学で歴史を教え、ケンブリッジ大学ウォルフソンカレッジ、カリフォルニア大学バークレー校、マックス・プランク数学研究所、オックスフォード数学研究所などで数学史の研究を進め、南アフリカにも赴任。2022年度からJAXA宇宙教育センター長、2024年度はJAXAにて副理事長付アドバイザーを務めた
レヴェル,ティモシー (レヴェル,ティモシー)   Revell,Timothy
イギリスの科学ジャーナリスト、元数学者。数学の修士号、コンピュータ・サイエンスの博士号を取得。人間心理と人間関係、仕事とスポーツ、都市とネットワークなど、分野の垣根を越えた様々なトピックを扱い、日々の暮らしの中に気づかれずに存在している有用な数学原理を分かりやすく伝えている。WNYCの「サイエンス・フライデー」をはじめとするラジオ番組やポッドキャストに定期的に出演。現在、科学雑誌『ニュー・サイエンティスト』のエグゼクティブ・エディターを務めている
番 由美子 (バン ユミコ)  
英語・フランス語翻訳者。アメリカ・ニューヨーク州在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)