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沖縄住民虐殺 証言記録 日兵逆殺と米軍犯罪

新装版

徳間文庫 さ5−14

出版社名 徳間書店
出版年月 2025年7月
ISBNコード 978-4-19-895034-7
4-19-895034-2
税込価格 1,023円
頁数・縦 314P 15cm
シリーズ名 沖縄住民虐殺

商品内容

要旨

住民の四割が命を落とした沖縄戦。その加害者は米軍だけではなかった。友軍と頼む日本兵によって避難壕から追い出され、赤ん坊も殺された。敗戦を知りながら、保身にかられた隊長によって住民は斬殺された。さらに戦後、米兵によって引き起こされた数々の悲惨な事件。いかに軍隊が狂気の集団であったのか、関係者の証言を聞き書きし、事件の真相に迫った傑作ノンフィクション!

目次

沖縄玉砕と占領(序)
日本兵による虐殺の証言(真和志村の戦時住民虐殺
南風原村と国頭郡の“日兵逆殺”
久米島の敗戦後住民虐殺
沖縄人の疎開・引揚げと混血児の苦悩)
米兵による虐殺の証言(越来村の主婦誘拐殺害
石川市の幼女誘拐殺害
第二兵站基地内メイド殺害
宜野湾市ホステス殺害)

出版社・メーカーコメント

いかに軍隊が狂気の集団であり、将兵の一人ひとりが沖縄の住民にとってまったく気の許せぬ隣人であったかを克明に描いた傑作!元NHKディレクターで大宅壮一賞受賞者の国分拓の解説。「残酷な近代戦が最も圧縮したかたちで行われた唯一の実例」としての沖縄戦。住民の四割近い死者の加害者は米軍だけではなかった。友軍とたのむ日本兵によって避難壕から追い出され、赤ん坊は毒殺され母親は慰安婦扱いされた。敗戦後にもかかわらず、保身にかられた隊長によって住民は斬殺された。さらに戦後、米兵によって引き起こされた轢き逃げ、強姦、殺人……。日本軍、米軍の別なく、いかに軍隊が狂気の集団であり将兵の一人ひとりが沖縄の住民にとってまったく気の許せぬ隣人であったかを、起こった事件を例示して克明に描いた傑作ノンフィクション!1982年4月徳間文庫刊の新装版。

著者紹介

佐木 隆三 (サキ リュウゾウ)  
1937年、朝鮮咸鏡北道(現在は朝鮮民主主義人民共和国)生まれ。1941年帰国。福岡県立八幡中央高校卒業後、八幡製鐵に入社。勤務の傍ら、執筆活動を続ける。1963年『ジャンケンポン協定』で新日本文学賞受賞。1964年退社。1976年『復讐するは我にあり』で直木賞、1991年『身分帳』で伊藤整文学賞を受賞する。2015年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)