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トーヴェ・ヤンソン ムーミン谷の、その彼方へ

出版社名 筑摩書房
出版年月 2025年7月
ISBNコード 978-4-480-83908-4
4-480-83908-9
税込価格 3,300円
頁数・縦 427P 20cm

商品内容

要旨

ムーミン谷の源流をさぐる。トーヴェ・ヤンソンはなぜムーミン物語を描いたのか。あのユートピアに込められた思いはなにか。いったいかれらは、誰なのか。ヤンソン研究の第一人者が8年の歳月をかけて書き上げた遺作にして、決定版評伝。

目次

ムーミン谷の成分表
すべてはパリから始まった―一九〇五‐一四年(〇歳)
ヘルシンキにトーヴェと戦争がやって来た―一九一四‐一八年(〇‐四歳)
ヘルシンキのアトリエで育つ―一九一八‐三〇年(四‐一六歳)
シグネの仕事を引き継いでいく―一九三〇年(一六歳)
ペッリンゲの島でママとパパと夏をすごす―一九二〇‐三〇年(六‐一六歳)
ストックホルムで愉快な叔父たちとくらす―一九三〇‐三三年(一六‐一九歳)
テクニスで技術と自由を得る―一九三〇‐三三年(一六‐一九歳)
アテネウムが分断されていく―一九三三‐三七年(一九‐二三歳)
芸術家になりたい―一九三三‐三七年(一九‐二三歳)
パリとベルリン、ふたつの衝撃に見舞われる―一九三四年(二〇歳)
パリに留学しセーヌ左岸に両親の足跡を追う―一九三八年(二三‐二四歳)
パリでアトリエを選ぶ―一九三八年(二三‐二四歳)
ブルターニュの島で絵を描く―一九三八年(二三‐二四歳)
ひとりでイタリアを旅する―一九三九年(二五歳)
『ガルム』でスターリンとヒトラーを描く―一九三九‐四五年(二五‐三一歳)
戦争が始まり、友人は決意する―一九三九‐四五年(二五‐三一歳)
家族がしずかに壊れていく―一九三九‐四五年(二五‐三一歳)
仕事第一主義をあらためて決意する―一九三八‐四四年(二四‐三〇歳)
小さなトロール、世に放たれる―一九三九‐四五年(二五‐三一歳)
アトスと出逢い、言葉にめざめる―一九四六‐四七年(二九‐三三歳)
ヴィヴィカと出逢い、トリオが右往左往する―一九四六‐四八年(三二‐三四歳)
トゥーリッキとあたらしい世界へ―一九五五‐七〇年(四一‐五六歳)
シグネの旅立ちとムーミン谷の終焉―一九七〇年(五六歳)

出版社・メーカーコメント

ムーミン谷はなぜ生まれたのか。いったいかれらは誰なのか。その謎はトーヴェ・ヤンソンの生涯をたどると見えてくる。ヤンソン研究の第一人者による決定版評伝。

著者紹介

冨原 眞弓 (トミハラ マユミ)  
1954年生まれ。ソルボンヌ大学大学院修了。聖心女子大学名誉教授。専門はフランス哲学だが、トーヴェ・ヤンソンの研究者としても日本の第一人者。ヤンソンの訳書のほか、ヤンソンおよびムーミン関係の著書多数。2025年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)