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戦争が巨木を伐った 太平洋戦争と供木運動・木造船

平凡社ライブラリー 996

出版社名 平凡社
出版年月 2025年8月
ISBNコード 978-4-582-76996-8
4-582-76996-9
税込価格 2,640円
頁数・縦 557P 16cm

商品内容

要旨

太平洋戦争中、「軍需造船供木運動」の名のもとに、全国で一〇〇万本を超える巨木・大木が伐採された。伐られたのは神社や寺院境内の木、街道や堤防の並木、家の屋敷林など人びとの暮らしに根ざした木々だった―。名もなき木と人びとの記憶を掘り起こし、忘却された「木の戦争」を浮かび上がらせた渾身の記録。供木運動と木造船という歴史に埋もれた国家総動員体制の全貌を明らかにする。

目次

第1部 供木・献木(太平洋戦争と「軍需造船供木運動」
供木・献木「魁」の大ケヤキ
「率先垂範」する天皇・大社寺
「巨木挙つてお召しに応じよう」
軍需造船供木運動の全国的動向
官製「国民運動」の理想と現実
メディア・文化人の動員)
第2部 木船(木船に賭ける日本
木船造船所の数と分布
木船造船所の視察と業界の提言
漫画家の『僕の木船見学』を読む
木船は活躍できたか)
第3部 木の終戦(伐採された木の行方
伐採を免れた巨木・大木)

出版社・メーカーコメント

太平洋戦争中、鋼船を失った日本は木船の大増産を企画、屋敷、寺社、並木など平地の巨木の供出運動を展開した。知られざる木の戦争、木の総動員体制と木造船建造計画を解明。戦後80年企画。

著者紹介

瀬田 勝哉 (セタ カツヤ)  
1942年、大阪府生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。武蔵大学名誉教授。専攻は京都中世史、木の社会史・文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)