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死ともののけ

角川ソフィア文庫 J158−1

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2025年8月
ISBNコード 978-4-04-400860-4
4-04-400860-4
税込価格 1,650円
頁数・縦 395P 15cm

商品内容

要旨

古来の風習が色濃く残る昭和の時代。在野の民俗学者、斎藤たまは、日本各地を歩いて旅した。彼女の心を捉えていたのは、地域に根づく様々な「もののけ(モノ除け)」=「まよけ」。北枕や湯潅、たいまつ、白に身を包む、ぜんの綱など、死者を送る場面には多くの習俗が残る。それは愛惜する死者を災いなすものから守るためではないのか―。貴重な民俗調査とともに独自の死者観・葬送観を導き出す、濃密な民俗誌。

目次

1 出棺まで(魂よび
死体の上の魔よけ
死体に入るもの
地獄縄
北枕
枕めし
湯潅
棺に納む品)
2 葬送(でたちの飯
掃き出す
たいまつ
棺の火
白)
3 墓(地どり
穴掘酒
穴守り
塚守り
墓の火
墓以前)
4 残る者のつつしみ(喪
耳ふたぎ)

出版社・メーカーコメント

古代より日本各地で行われてきた様々な「もののけ」=「魔よけ」。失われゆく習俗を調査・収集してきた在野の民俗学者が、葬送儀礼における「まよけ」の事例を分析し、独自の死者観・葬送観を導き出す。

著者紹介

斎藤 たま (サイトウ タマ)  
1936年、山形県東村山郡山辺町生まれ。高校卒業後、東京の書店で働く。1970年代から日本全国の野辺を歩いて旅し、さまざまな民俗事例を採録。在野の民俗学者として多数の著作を発表した。2017年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)