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あしたの朝、頭痛がありませんように

出版社名 現代書館
出版年月 2025年8月
ISBNコード 978-4-7684-3613-4
4-7684-3613-7
税込価格 2,420円
頁数・縦 220P 19cm

商品内容

要旨

難病の弁護士・青木志帆と、診断が確定しない新聞記者・谷田朋美。慢性疾患によるさまざまな病苦(頭痛・吐き気・めまい・倦怠感…etc)を抱えながら、なんとか「健常者」に擬態して生きてきた二人が出会い、交互に言葉を紡いでいく。「健康体」が当たり前に称揚される社会の居心地の悪さ。学校生活、就職、結婚、家族、あらゆる場で「人並み」になれないしんどさ。強さと弱さのはざまで生きる「グレーな私たち」に贈る往復書簡。

目次

1部 死んでいないので生きていかざるをえない(私たちのこと
私たちの生存戦略
「ただ患う」が許されない)
2部 回復しない人生を生きる(「タニマー」という生き方
「病気がわかってよかったね」?
診断に変わることばと出会う
「私の病気を理解して」?)
3部 能力主義を病苦と生きる(「弱さと向き合う」居場所
「一人前」へのあこがれ
難病者がはたらくということ
「夜討ち朝駆けができない記者」だからこそ)
4部 女性であること/病気であること(何も考えないでしばらく休め
病気の女には仕事も出産も子育てもすべて「高望み」?
子どもをもうけることができなくても)
5部 往復書簡を終えて(病と障害のタニマー
「ただ患う」とは何か
すき間の座談会―グレーなままつながる場所をつくる)

著者紹介

青木 志帆 (アオキ シホ)  
弁護士/社会福祉士。2009年弁護士登録。2015年に明石市役所に入庁し、障害者配慮条例などの障害者施策に関わる。(2023年3月に退職し、現在は明石さざんか法律事務所所属)
谷田 朋美 (タニダ トモミ)  
毎日新聞記者。主に難病や障害をテーマに記事を執筆してきた。15歳頃から頭痛や倦怠感、呼吸困難感、めまいなどの症状が24時間365日続いている。関西学院大学国際学部非常勤講師、立命館大学生存学研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)