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ふゆみずたんぼを巡る旅 生きものにぎわう田んぼの世界

出版社名 農山漁村文化協会
出版年月 2025年9月
ISBNコード 978-4-540-22206-1
4-540-22206-6
税込価格 2,750円
頁数・縦 399P 19cm

商品内容

要旨

冬の間、水を溜めたままにすることで、田んぼの生物多様性は飛躍的に高まり、雁やカモなど鳥類の餌場にかわる。さらに、イトミミズによってトロトロ層が形成されると、化学肥料や農薬に頼らない循環型稲作も可能になる。田んぼの生きもの調査を続ける著者が、約20年にわたって全国各地の「ふゆみずたんぼ」(冬期湛水水田)を訪ね歩き、実践者の声を丹念に聞きとった貴重な物語。

目次

序章 「ふゆみずたんぼ」へ旅立つ前に
1章 鳥類と「ふゆみずたんぼ」
2章 「トロトロ層」とイトミミズ
3章 水草の多様性と「ふゆみずたんぼ」
4章 生物多様性管理と「ふゆみずたんぼ」
5章 農書にみる「ふゆみずたんぼ」の持続可能性
6章 「ふゆみずたんぼ」から見る農村の未来
7章 東日本大震災からの田んぼの復興
8章 環境教育と「ふゆみずたんぼ」
9章 国際条約と「ふゆみずたんぼ」

著者紹介

岩渕 成紀 (イワブチ シゲキ)  
NPO法人「田んぼ」特別顧問(元理事長)。宮城教育大学教育学部卒。小中学校教諭を経て、1990年兵庫教育大学生物学科修士課程修了。仙台市科学館学芸員、宮城教育大学環境教育実践センター客員教官、2002年より宮城県立田尻高等学校教諭、2006年に退職して、NPO法人田んぼ設立、後現職。田んぼの生きもの全種リストプロジェクト幹事、日本雁を保護する会幹事、NPO法人蕪栗ぬまっこくらぶ理事、民間稲作研究所理事、NPO法人メダカのがっこう顧問、首都圏コープ事業連顧問等を歴任。専門とする分野 水田生態学、歴史・地理生態学、有機農業、地域農業システム、生活文化・農村文化、水田の生物多様性、環境教育など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)