無価値のポラリス
出版社名 | 静山社 |
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出版年月 | 2025年10月 |
ISBNコード |
978-4-86389-910-0
(4-86389-910-6) |
税込価格 | 1,650円 |
頁数・縦 | 215P 20cm |
NetGalley 会員レビュー
おすすめ度 無価値のポラリスという題名に惹かれました。作品から漂う世界観が何とも言えず魅力的でした。家族はあたたかいもの、というのは幻想なのでしょうか。現実に起こるさまざまな事件やこの作品中の出来事に触れると、暗い気持ちになります。けれども、世の中そう捨てたものじゃないよとも思わせてくれるのも、この作品でした。読後の爽快感が救いです。
おすすめ度 この物語の世界観にとても引き込まれました。いびつな人間関係や競争社会ゆえの自分主義、貧困など韓国社会の暗い部分が書かれていますが、心が乱れることなく夢中になって読めました。イ・ヘドのポラリス(北極星)を見るわけを知った時、胸が締め付けられる思いでしたが、同時にこの作品の光の部分が伝わりました。何度も読み返すぐらい私にとってとても大切な作品となりました。
おすすめ度 普通ってなんだろう?当たり前ってなんだろう?人間らしいってなんだろう?無垢な主人公の心の内に触れていく度に疑問が浮かび、モヤモヤとした気持ちが膨らんでいく。普通、普通じゃない、当たり前、当たり前じゃない。それは一体誰が、何処を見て、どうして決めているのか。どうしてそれが当たり前で普通になったのか。些細な出来事から主人公の心や考え、行動に影響を与えるこの作品は思春期を迎える少年少女、そしてその家族にも読んでもらいたい。多様性、特性、個性を受け入れようともがいている時代だからこそ必要な一冊だと感じました。 上記レビューの提供元:NetGalley(株式会社メディアドゥ) NetGalleyとは、本を応援するWEBサイトです。 |
商品内容
要旨 |
お前は価値のある存在だ。親の愛を求め、ただそのひとことだけを求め、15歳の少年たちはどこへ向かうのか―。余韻まで目が離せないチャンビ青少年文学賞受賞作。 |
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