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福島県浪江町/原発被災を超えて新たな「まち」をつくる

出版社名 新評論
出版年月 2025年11月
ISBNコード 978-4-7948-1283-4
4-7948-1283-3
税込価格 9,900円
頁数・縦 698P 22cm

商品内容

要旨

2011年3月11日14時46分、東北地方太平洋沖地震発生。M9.0の強震に続き巨大津波が発生、沿岸一帯を襲う。さらに翌日からは福島第一原発で立て続けに爆発事故が起き、福島県双葉郡浪江町は地震・津波・放射能汚染という未曾有の多重・複合災害にみまわれることになった。全町避難指示により住民は散り散りとなり、いまだ約1万3000人もの人びとが、町に住民登録を残したまま他地域で避難生活を余儀なくされている。本書では、被災後14年にわたる苦難の日々を経て、帰還/移住をめぐる複雑な思いを抱えながら明日を見据える人びとの思いと希望に目を凝らし、そこに地域産業とまちづくりの重く深い示唆を学ぶ。

目次

第1部 原発被災から復興に向かう浪江(浪江産業経済の歴史と輪郭
原発立地の福島浜通りと浪江町
浪江の産業をめぐる諸事情―人口、事業所、農業、水産業
震災、原発事故の発生とその後
被災後の事業所の再開―業種・業態等により対応が分かれる
次世代型産業・生活インフラ関係の展開
浪江町の未来―復興のその先へ)
第2部 2011〜2018年/被災から立ち上がる中小企業(第1章 2011年/復旧・復興に向かう中小企業―商工業者の取組み
2012年/若手経営者・後継者たちの取組み―青年会議所、商工会青年部の若者が力を結集
2014年/再開に向かう中小企業―2011年3月12日のままに残る
2015年/斑色の避難指示区域、企業の対応分かれる
2017〜18年/避難指示解除後の動き―再開と新規創業)

著者紹介

関 満博 (セキ ミツヒロ)  
1948年 富山県小矢部市生まれ。現在、一橋大学名誉教授。博士(経済学)。浪江町震災復興有識者会議委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)