• 本

メメント・モリ 死を想え

出版社名 三五館
出版年月 2008年11月
ISBNコード 978-4-88320-448-9
4-88320-448-0
税込価格 1,980円
頁数・縦 172P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 現代人の聖典!超ロングセラーは色褪せません。

    写真家・藤原新也氏の写真と抒情詩がミックスされた本。書名「メメント・モリ」は「死を想え」という意味のラテン語。この本の出発点は「いのち、が見えない。生きていることの中心(コア)がなくなって、ふわふわと綿菓子のように軽く甘く、口で噛むとシュッと溶けてなさけない。」という認識から。「ニセモノの生死がいっぱい」で「本当の死が見えないと、本当の生も生きれない。」という思いを胸にすれば、インドの人の死の写真は現実的です。犬に食われる死体の写真には「ありがたや、ありがたや、一皮残さず、骨の髄まで、よくぞ食ろうてくりゃんした。」と書かれ、火葬される写真には「死体の灰には、階級制度がない。」と附されています。 「死を想え」と言えば、宗教や哲学を連想しますが、この本の詩と写真がその難しさをオブラートに包み、「死」を身近なものにしてくれます。「死というものは、なしくずしにヒトに訪れるものではなく、死が訪れたその最期のときの何時かの瞬間を、ヒトは決断し、選び取るのです。だから、生きているあいだに、あなたが死ぬときのための決断力をやしなっておきなさい。

    (2011年8月24日)

商品内容

要旨

一瞬で情報の入れ替わるこの空しい時代を、25年間の長きにわたって読みつがれてきたロングセラー。いま、絶望の時代を生き抜くべく、新たな言葉と写真の牙を研ぎ澄まし、新登場!新・写真22点、コピー21点。

目次

ちょっとそこのあんた、顔がないですよ
乳海
眠島
瞼心
蝶翳
紅棘
天鏡
汚されたらコーラン

著者紹介

藤原 新也 (フジワラ シンヤ)  
1944年、福岡県生まれ。写真家・作家。東京芸術大学油絵科を中退。第3回木村伊兵衛写真賞、第23回毎日芸術賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)