• 本

KAGEROU

出版社名 ポプラ社
出版年月 2010年12月
ISBNコード 978-4-591-12245-7
4-591-12245-X
税込価格 1,540円
頁数・縦 236P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全3件

  • KAGEROU

    ひとりの作家・齋藤智裕がここに誕生した。むしろここには、俳優・水嶋ヒロは存在しない。書き尽くされた“命”というテーマに、あえて挑んだかに見える大胆さ。窮屈な文体を無視したコトバの運びは、小説への新しい息吹を感じさせる。静かにはじまる冒頭には、そこはかとないオーラを感じる。この作家は書き続ける。これからも書かずにはいられない、そんな熱気が伝わってくる。読んでおきたい、読まねばならない、そんな一冊に、久方ぶりに出会った。

    (2011年1月11日)

  • ポプラ社小説大賞受賞作

    俳優の水嶋ヒロさんの処女作がポプラ社小説大賞を受賞した。その作品

    (2010年12月19日)

  • この本をきっかけに読書の楽しさが広がってくれたら!

    前評判がすごかったので正直あまり期待せずに読んだ。
    辛口の書評も拝見したが、私はけっこう好きだ。おもしろかった。
    もしかしたら近い将来ありえるのかも、という設定や、最後のオドロキもいい。
    その辛口書評家は「本を読んだことがない人にはおもしろいのでは」と言っていたが
    それで十分ではないか。
    読書に縁が無かった人たちが「なんだろうこの本は?」と興味を持ち、
    本の世界に入り込んでくれたなら。
    ポプラ大賞サマサマではないか!!
    かくいう私、本はかなり読む方だと自負しているが・・・
    おもしろかったですよ、ほんとに。(さ)

    (2010年12月16日)

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商品内容

要旨

第5回ポプラ社小説大賞受賞作。『KAGEROU』―儚く不確かなもの。廃墟と化したデパートの屋上遊園地のフェンス。「かげろう」のような己の人生を閉じようとする、絶望を抱えた男。そこに突如現れた不気味に冷笑する黒服の男。命の十字路で二人は、ある契約を交わす。肉体と魂を分かつものとは何か?人を人たらしめているものは何か?深い苦悩を抱え、主人公は終末の場所へと向かう。そこで、彼は一つの儚き「命」と出逢い、かつて抱いたことのない愛することの切なさを知る。水嶋ヒロの処女作、哀切かつ峻烈な「命」の物語。

出版社・メーカーコメント

◆第五回ポプラ社小説大賞受賞作品。 「人間の命とは何か?人間の価値とは何か?」という深遠なテーマに、ダイナミックな物語構成で鋭く切り込む。 今日的な問題を取り込みながら、時にユーモアあふれる筆致でぐいぐいと読者を引き寄せていく……。 小説のあらたな領域に挑む意欲作! 『KAGEROU』――儚く不確かなもの。 廃墟と化したデパートの屋上遊園地のフェンス。 「かげろう」のような己の人生を閉じようとする、絶望を抱えた男。 そこに突如現れた不気味に冷笑する黒服の男。 命の十字路で二人は、ある契約を交わす。 肉体と魂を分かつものとは何か? 人を人たらしめているものは何か? 深い苦悩を抱え、主人公は終末の場所へと向かう。 そこで、彼は一つの儚き「命」と出逢い、 かつて抱いたことのない愛することの切なさを知る。 水嶋ヒロの処女作、 哀切かつ峻烈な「命」の物語。

著者紹介

齋藤 智裕 (サイトウ トモヒロ)  
1984年、東京生まれ。慶応義塾大学環境情報学部卒業。俳優・水嶋ヒロとして、映画・ドラマ・CM等で幅広く活躍。2010年、『KAGEROU』で第5回ポプラ社小説大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)