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阿部定事件 愛と性の果てに

新風舎文庫

出版社名 新風舎
出版年月 2005年1月
ISBNコード 978-4-7974-9531-7
4-7974-9531-6
税込価格 724円
頁数・縦 222P 15cm

商品内容

要旨

「愛するがゆえに、愛する男のからだの一部を切りとった」二・二六事件が勃発し軍靴の響きが音高く国民に迫りつつあった昭和十一年、愛人関係にあった男を扼殺し、外陰部を切りとって持ち歩くという事件が発生した。その猟奇的犯行により犯人の阿部定は大衆の注目を一身に集める。彼女をそのような犯行に追いやったものは果たしてなんだったのか。大宅壮一ノンフィクション賞受賞作家、伊佐千尋が「阿部定事件予審調書」を基に、当時の非情な社会状況を読み解き、事件の真相という次元にとどまらない「真実」へ迫る。

目次

第1章 暗い世相
第2章 興奮禁止令
第3章 予審
第4章 世に誨う
第5章 その後の定と竹内弁護人
「宇和島の女」―あとがきに代えて

著者紹介

伊佐 千尋 (イサ チヒロ)  
1929年東京生まれ。78年デビュー作『逆転』で第9回大宅壮一ノンフィクション賞受賞を機に実業界から作家に転じ、82年「陪審裁判を考える会」を発足、各地に司法改革の灯を点じた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)