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フェミニズムのための哲学

出版社名 青木書店
出版年月 2006年8月
ISBNコード 978-4-250-20622-1
4-250-20622-X
税込価格 5,170円
頁数・縦 223,70P 22cm

商品内容

要旨

性的な不平等の克服のために哲学は何ができるのか。ウィーンの哲学的蓄積から、英米のジェンダー論、フレンチ・フェミニズム等を読み直す。“差異化”をキー概念に、人間学、美学、科学論と理性批判、政治論と法哲学における代表的議論を整理・検証。「フェミニズム哲学」の展望を示す。

目次

第1章 性の人間学(「自然な」性別秩序は存在しない―その理由
自由の主題としての身体性
「二項対立」で語ると差別になるか?
「デカルト主義」―非難に必要な精密な思考
「セックス/ジェンダー」―長い論争に終止符を打つには)
第2章 芸術とは女性的なもの(「芸術はジェンダー化されている」
ジクムント・フロイトと女性芸術家
白いインクで書くこと
フェミニズム美学)
第3章 理性―その男性的な含意(一つの問題―多くの疑問
科学の合理性と性的盲目性
科学は攻撃的な男性性の産物か?
西欧的ロゴス批判
主体を形成したのは道具的理性か?
引き裂かれた感情)
第4章 非本質主義的政治のために(道徳哲学的基礎
フェミニズムにおける「われわれ」
国民としての女性―なぜ契約論を見直すべきなのか)

著者紹介

ナーグル=ドツェカル,ヘルタ (ナーグルドツェカル,ヘルタ)   Nagl‐Docekal,Herta
1944年、オーストリア生まれ。ウィーン大学哲学科教授。オーストリアのフェミニズム研究のパイオニア的存在として精力的に活動し、現在ではドイツ語圏の代表的なフェミニズム哲学者の一人として高く評価される。2001年にはオーストリア科学アカデミー会員に選ばれた
平野 英一 (ヒラノ エイイチ)  
1943年、神奈川県出身。東京教育大学大学院博士課程(哲学専攻)単位習得退学。都留文科大学教授。専門は道徳・社会哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)