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この私、クラウディウス

出版社名 みすず書房
出版年月 2001年3月
ISBNコード 978-4-622-04806-0
4-622-04806-X
税込価格 4,620円
頁数・縦 458P 20cm

商品内容

要旨

病弱で吃音症、足をひきずり歴史書に埋もれ、帝位など夢みたこともなかったはずの、この私が…謎の第四代ローマ皇帝「自伝」?傑作歴史小説、待望の翻訳。

おすすめコメント

控え目で博識、迷信深くだまされやすい…20世紀のアンチ・ヒー ロー=第4代ローマ皇帝は、先にカリグラ後にネロの、あまりに派手な暴君の間に位 置して謎多き男。この主人公と個性的な登場人物、権謀術数の限りを尽くした帝位争 い…。稀なる知性による、とびきり面白い、しかも時代考証の確かさで評価の高い、 華麗なる歴史小説。

著者紹介

グレーヴズ,ロバート Graves,Robert
ロンドン郊外のウィンブルドンに生まれ、チャーターハウス校在学中に詩作をはじめる。1914年第一次世界大戦勃発とほぼ同時に陸軍入隊。従軍中の’16年に最初の詩集「Over the Brazier」を出版。’19年オックスフォード大学セント・ジョーンズ・コレッジに入学して英文学を専攻。’26年カイロの王立エジプト大学に英文学教授として赴任するが、1年で辞任。’29年から地中海のマヨルカ島で創作活動に没頭し、自叙伝「Goodbye to All That」や本書「I,Clandius」(’34年)とその続篇「Claudius the God and his Wife Messalina」(’34年)、20世紀最高の愛の詩集と評価の高い「Collected Poems」(’38年)など初期の代表作品を生み出す。ほとんど終生マヨルカ島の小村デヤに暮らし、詩、小説、評論、神話研究、随筆、伝記、翻訳、子供向け読みものなど幅広いジャンルにわたって130冊以上の著作をのこし、90歳の長寿を全うして没する。本書はジェイムズ・テイト・ブラック記念賞とホーソンデン賞に輝き、これまで16カ国語に翻訳されている
多田 智満子 (タダ マチコ)  
詩人。1930年生まれ。主な詩集として「多田満智子詩集」(’72年)「定本多田満智子詩集」(’94年)「川のほとりに」(’98年)「長い川のある国」(2000年)、最近の散文作品に「森の世界爺」(’97年)「動物の宇宙誌」(2000年)「十五歳の桃源郷」(2000年)、訳書に「ハドリアヌス帝の回想」(’63年)など多数
赤井 敏夫 (アカイ トシオ)  
神戸学院大学人文学部教授。1957年生まれ。著書に「トールキン神話の世界」(’94年)ほか、訳書に「カオスの自然学」(’86年)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)