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ドイツ精神病理学の戦後史 強制収容所体験と戦後補償

出版社名 現代書館
出版年月 2002年4月
ISBNコード 978-4-7684-6819-7
4-7684-6819-5
税込価格 2,530円
頁数・縦 230P 20cm

商品内容

要旨

戦後も消え去ることのない「人間性の究極的破壊」に通じるホロコースト体験と後遺症を、精神病理学はいかにとらえ、戦後補償はどうこたえたのか。精神医学の戦後史を批判的に再検証する。

目次

第1章 総説(精神医学におけるトラウマ概念の変遷
「強制収容所症候群」
戦後ドイツにおける裁判と補償の流れをめぐって)
第2章 強制収容所後遺症の精神医学的鑑定(論文の翻訳)(クルト・コレ「精神医学からみたナチ迫害の犠牲者」
エドガー・C・トラウトマン「解放一五年後のナチ強制収容所生き残りに関する精神医学的調査」
ハインツ・ヘンゼラー「迫害による後遺障害の判定に関する今日の見解」)
第3章 解説・解題(三論文の基調の流れと変化
今日のPTSD概念とのかかわり
PTSD概念の課題と今後の問題)

著者紹介

小俣 和一郎 (オマタ ワイチロウ)  
1950年、東京都生まれ。1975年、岩手医科大学医学部卒業。1980年、名古屋市立大学医学部大学院卒業(臨床精神医学専攻、医学博士)。1981‐83年、ミュンヘン大学精神科に留学。現在、上野メンタル・クリニック(東京都文京区)院長。ドイツ精神神経学会正会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)