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フューチャー・イズ・ワイルド 驚異の進化を遂げた2億年後の生命世界

出版社名 ダイヤモンド社
出版年月 2004年1月
ISBNコード 978-4-478-86045-8
4-478-86045-9
税込価格 2,640円
頁数・縦 285P 22cm

商品内容

要旨

舞台は500万〜2億年後の地球。もはや人類の姿はそこになく、大陸の移動と氷河の浸食によって生態系は激変、新たな環境に適応すべく、動物たちは想像を絶した姿に進化した―一見、奇想天外とも思えるこの大胆な仮説を、著者は第一線で活躍する科学者たちの検証を交えながら、きわめて具体的に組み立てていく。現生するどの動物が、いかなる環境の変化に適応した結果、その容姿をとるにいたったのか―かつての食うものが食われるものに、食われるものが食うものに。そこに繰り広げられる新たな弱肉強食の世界を、壮大な時間的スケールのなかで一気に描ききってみせる。時代ごと地域ごとに詳説された、生物進化のマニュアルであるとともに、未来に向けた他に類を見ない一大生命史でもある本書は、まさに知的エンターテインメントと呼ぶにふさわしい内容である。

目次

第1章 進化する地球(生きている地球
生命のサイクル)
第2章 500万年後の世界(氷河時代
北ヨーロッパ氷原 ほか)
第3章 1億年後の世界(温室の地球
大浅海地 ほか)
第4章 2億年後の世界(第二パンゲア
中央砂漠 ほか)

おすすめコメント

椎名誠氏、推薦!海鳥から進化したクジラ並みの巨大ペンギン、身長2メートル超の飛べない猛禽、クモたちの家畜と化した地上最後の哺乳類、体長20メートルの見えないイカ・・・人類が消えた2億年後の世界を生きる驚異の生物たち!進化する惑星“地球”。そこに広がる未知の生命物語。

出版社・メーカーコメント

人類滅亡後、どんな生物が地球上で栄えるのか。象と見違えんばかりの巨大イカなどが出てくる生物のCGも魅力的。

内容抜粋

本書「刊行に寄せて」より

すべての大陸が集まって一つの大きな超大陸になっている世界。本書は、そこに現れる8トンもの巨大イカが地上をのし歩く様子を描いている。また、カンガルーのように跳ぶカタツムリ、森のなかをチョウのように飛ぶ魚、4枚の翼をもった鳥も登場する。そんな未来の世界などまったく信じられないように思えるかもしれない。しかし、これは科学にしっかりと裏打ちされた予測なのだ。500万年後、1億年後、2億年後の未来の地球を想像するのは、そうそう簡単にできるものではない。未来の環境と生物の様子を説得力あるものにするために、『フューチャー・イズ・ワイルド』のプロデューサーたちは、科学の専門家たちから成る国際的なチームと緊密に連携しながら、描くものが荒唐無稽にならないために、可能性の枠内におさまるよう配慮した。

著者紹介

ディクソン,ドゥーガル (ディクソン,ドゥーガル)   Dixon,Dougal
1947年スコットランド生まれ。セント・アンドリュース大学にて地質学を学ぶ。出版社勤務を経て80年よりフリーのサイエンス・ライターとして活躍。日本でも話題になった『アフターマン』をはじめ、数多くの著書がある
アダムス,ジョン (アダムス,ジョン)   Adams,John
自然史関係の人気テレビ番組を数多く手がける。ディズニー向けに制作された『Amazing Animals』などで受賞歴あり
松井 孝典 (マツイ タカフミ)  
1946年静岡県生まれ。70年東京大学理学部地球物理学科卒業後、同大学大学院理学研究科地球物理学専攻博士課程修了。現在、東京大学大学院新領域創成科学研究科教授。専攻は地球・惑星物理学、アストロバイオロジー。86年イギリスの科学雑誌『nature』誌に、海の誕生を解明した「水惑星の理論」を発表、世界中の研究者から注目を集める
土屋 晶子 (ツチヤ アキコ)  
東京大学文学部社会学科卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)