• 本

ナノの世界が開かれるまで

出版社名 海鳴社
出版年月 2004年9月
ISBNコード 978-4-87525-219-1
4-87525-219-6
税込価格 2,750円
頁数・縦 253P 22cm

商品内容

要旨

ナノとは10−9mを意味するが、1mを地球の直径にまで拡大しても、1ナノはやっとビー玉の直径に相当する程度の、気の遠くなる小さな世界である。この最先端技術のナノテクノロジーを支えるナノサイエンスが、どのような経過を経て生まれてきたかを本書は明らかにする。

目次

有機化学の芽生えと実験化学教育の確立
石炭の産業廃棄物から生まれた化学染料産業のシーズ
原子をつなげて天然染料をつくる:アリザリンとインジゴの合成
人類の科学・技術市場最大の成果:染料から始まった化学療法剤
分子を数える:分子実在の証明
マルサスの人口論から生まれたアンモニアの合成:化学理論と金属触媒の威力
分子を表面に並べる:水や固体表面にできる単分子膜
DDTが引き起こした農薬産業イノベーションとその影
分子をつなげる:人工高分子の光と影
分子を集める、組み立てる:分子集合体化学と超分子化学
分子を視る、操る:走査型顕微鏡の登場
ナノテクノロジーブームの到来
総括

著者紹介

五島 綾子 (ゴトウ アヤコ)  
静岡県立大学経営情報学部、同大学院経営情報学研究科教授。薬博・博士(理学)、ETH(スイス)客員教授(1994)、IUPAC Fellow(USA)(2002)、The Innovation Foundation Fellow(UK)(2001)
中垣 正幸 (ナカガキ マサユキ)  
京都大学名誉教授、東京帝国大学理学部化学科卒(1945)、理博、京都大学教授(1960)、日本薬学会学術賞受賞(1970)、日本膜学会会長(1978‐1988)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)