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問題な日本語 どこがおかしい?何がおかしい?

出版社名 大修館書店
出版年月 2004年12月
ISBNコード 978-4-469-22168-8
4-469-22168-6
税込価格 880円
頁数・縦 164P 19cm
シリーズ名 問題な日本語

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • この本は、日常使われる日本語の不自然な使い方についてまとめたものです。誤用事典には違いないが単に、「使ってはいけない」「この用法は間違っている」と指摘するだけの本ではありません。言葉の理解があいまいであったり、使い方があっているのかはっきりしなかった言葉を例とともに明確に説明してくれています。教科書的にまじめな内容ながら、さすがに日本語を取り上げている本なだけあって非常に説明がわかりやすいです。ページが上段・下段に分かれていて上段は、言葉や文章の質問と答えがかかれています。そして、それに対するポイントも書き加えられています。また、下段は、簡潔な表現で日常的な日本語や文法問題を数多く取り上げられています。面白く読むことができ今までなんとなく使っていた言葉でもその意味を再確認できるのとともに新たな発見や知識もあります。特に普段から誤字脱字が気になってしまう人や文章を書く機会が多い人にお勧めです。(網走桂陽高校 研修生 2年A組 立花匠)

    (2008年10月10日)

  • 問題あります。

    「すごいおいしい」「よろしかったでしょうか」「全然いい」「知らなさそうだ」「いただいてください」「やむおえない」どこが問題なのか、どこが間違っているか、あなたには分かりますか?いまこそ日本語を見直すときです。単に「使ってはいけない」「この用法は間違っている」と指摘するだけではなく、どうしてそういう表現が生まれてくるのか、誤用であったとしても、その誤用が生まれてくる「誤用の論理」は何なのかを究明してある、読むだけで勉強になる一冊です。

    (2005年2月21日)

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商品内容

要旨

単に「使ってはいけない」「この用法は間違っている」と指摘するだけではなく、どうしてそういう表現が生まれてくるのか、誤用であったとしても、その誤用が生まれてくる「誤用の論理」は何なのかを究明する。

目次

おビールをお持ちしました
全然いい
こちら〜になります
よろしかったでしょうか
っていうか
すごいおいしい
知らなさそうだ
コーヒーのほうをお持ちしました
やむおえない
私って…じゃないですか〔ほか〕

出版社
商品紹介

これまでの日本語本とはわけが違う。日本語の達人、『明鏡国語辞典』編者・編集委員が総力を挙げて今どきの日本語を解き明かす。

おすすめコメント

へんな日本語にも理由がある!「おビールをお持ちしました」「全然いい」「よろしかったでしょうか」「っていうか」「知らなさそうだ」「やむおえない」「私って・・・じゃないですか」「みたいな」「理由は特にないです」「なにげに」「これってどうよ」「耳ざわりのよい音楽」「わたし的にはOKです」・・・日本語ブームの昨今、なんだか気になる日本語も増えている。本書は、単に「使ってはいけない」「この用法は間違っている」と指摘するだけの本ではありません。どうしてそういう表現が生まれてくるのか、誤用であったとしても、その誤用が生まれてくるいわば「誤用の論理」は何なのかを究明するものです。

内容抜粋

本書「まえがき」より

一昨年、現代の日本語についていろいろな面から深く解説した『明鏡国語辞典』を刊行した。それを記念して、全国の高等学校の国語科の先生方に「気になる日本語」を指摘していただき、それらの用法について解説するという試みを行ったところ、大変な好評をいただいた。そこで今回、より具体的な情報なども加えて書き改め、一冊の本として刊行することとした。日本語ブームといわれ、日本語に関する本が数多く出版されているが、本書は、単に「使ってはいけない」「この用法は間違っている」と指摘するだけの本ではない。どうしてそういう表現が生まれてくるのか、誤用であったとしても、その誤用が生まれてくるいわば「誤用の論理」は何なのかを究明している。表題とした「問題な」も味な使い方だと思うが、問題のある表現である。本書が、「問題の日本語」について疑問を持ち考えるときの一助になれば幸いである。二〇〇四年十二月 『明鏡国語辞典』編者 北原保雄

著者紹介

北原 保雄 (キタハラ ヤスオ)  
1936年、新潟県柏崎市生まれ。1966年、東京教育大学大学院修了。文学博士。筑波大学名誉教授(前筑波大学長)。独立行政法人日本学生支援機構理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)