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御進講録 新装版

出版社名 みすず書房
出版年月 2005年1月
ISBNコード 978-4-622-07128-0
4-622-07128-2
税込価格 2,750円
頁数・縦 199P 20cm
シリーズ名 御進講録

商品内容

要旨

宮中における講学の制は、日本および中国にて古い歴史をもつ。著者は、大正末より昭和初頭にかけて、前後4回、宮中に召されてご進講申し上げた。本書は、その草稿に基づいて文を成したものであり、帝王の学の初めての公開である。

目次

尚書尭典首節講義
古昔支那に於ける儒学の政治に関する理想(天の思想
徳治主義
儒学の天下思想
民意の尊重)
我国に於ける儒学の変遷(第一期・儒学の渡来より奈良平安朝
鎌倉時代
徳川時代)
儒学の政治原理(政の意義

天子と人民)
付録

おすすめコメント

宮中における講学の制は、日本および中国にて古い歴史を持つ。著者は、大正末より昭和初頭にかけて、前後4回、宮中に召されてご進講申し上げた。本書は、その草稿に基づいて文を成したものであり、帝王の学の初めての公開である。著者が歴史家としての透徹した予見力をもって「力」のみに拠る国家の命運を、天皇の御前で説く姿勢には、深い感銘を与えられずにはいないであろう。形式においても、精神においてももはや喪われた真の儒臣の姿が、ここにはある。

著者紹介

狩野 直喜 (カノ ナオキ)  
1868年熊本に生れる。1895年東京帝国大学文科大学漢学科卒業。1900‐03年清国留学。1906年京都帝国大学文科大学教授に任ぜられ、支那哲学史を担当。1910年敦煌古書調査のため清国に赴く。1912‐13年欧州留学。1928年京都大学を退官するまでに、支那文学史、清朝経学、論語研究、孟子研究、公羊研究、左伝研究、支那小説史、支那戯曲史、清朝の制度と文学等を講義する。1929年東方文化学院京都研究所長となる。1944年文化勲章受章。1947年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)