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イギリス文学のなかにスポーツ文化を読む

スポーツ学選書 17

出版社名 叢文社
出版年月 2006年2月
ISBNコード 978-4-7947-0543-3
4-7947-0543-3
税込価格 2,200円
頁数・縦 251P 20cm

商品内容

要旨

「イギリス文学」という国別のくくりをしてみると、他の国にはない「スポーツ文化」が見えてくる。一つひとつテクストを読み解きながら「スポーツ文化」の新しい発見に出会うたびに、それまでの「スポーツ」に関する情報は、あまりにも貧困であったことに気づかされる。それはスリルに満ちた一種の冒険である。「スポーツとはなにか」という根源的な問いがますます面白くなる。その面白さを味わってもらいたい。

目次

『高慢と偏見』―カントリー・ジェントルマンの社交の世界
『トム・ジョウンズ』―「スポーツマンシップ」という言葉の初出小説
『トム・ブラウンの学校生活』―ラグビー・フットボールの原風景
『ヘンリ・ライクロフトの私記』―古き良き時代の精神と「科学」の狭間で
『シャーロック・ホームズの帰還』―シャーロック・ホームズはジュウジュツと拳闘の名手
『探偵は絹のトランクスをはく』―1890年代、ロンドンの懸賞ボクシング試合
『少年』―イートン・ファイヴズの名手だった作家の記憶
『完訳・チャタレイ夫人の恋人』―「セックスはスポーツである」ことの根拠
『1984年』―社会主義国家に管理される「身体」
『ウィンブルドン』―テニスは生き方であり、舞台であり、芸術である
『十二本の毒矢』―「運命は審判であり、希望はボールである」
『長距離走者の孤独』―スポーツの論理に目覚めた少年の「独立宣言」
『イルカを追って』―自然と一体化するスポーツの可能性

著者紹介

稲垣 正浩 (イナガキ マサヒロ)  
日本体育大学大学院教授。1938年生まれ。愛知県出身。スポーツ史専攻。東京教育大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。スポーツ史学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)