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『漾虚集』論考 「小説家夏目漱石」の確立

近代文学研究叢刊 34

出版社名 和泉書院
出版年月 2006年6月
ISBNコード 978-4-7576-0373-8
4-7576-0373-8
税込価格 6,600円
頁数・縦 211P 22cm

商品内容

要旨

夏目漱石の作品の中では論じられることの少ない、『吾輩は猫である』と平行して書かれた短編を収録した単行本『漾虚集』収録作品7作品を一作品ずつ丹念に論じることを通して、文壇における、「小説家」としての「夏目漱石」の形成に迫る論集。

目次

序論 『吾輩は猫である』―『漾虚集』収録作品からの照射
第1章 評価基準の変革/暴露(「倫敦塔」―「一字一句」の呪縛からの解放
「一夜」―「場」の共有を視点として)
第2章 社会的・文化的状況との交差(「カーライル博物館」―カーライル「博物館」は何をもたらしたか
「薤露行」―明治三十年代後半におけるキリスト教言説との関連に着目して
「趣味の遺伝」―「学者」の立場と、日露戦争の報道に着目して)
第3章 作品構造から作品内容へ(「琴のそら音」―「余」が見た「幽霊」は何をもたらしたか
「幻影の盾」―作品構造における時間の意義)
結論 「小説家夏目漱石」の確立

出版社
商品紹介

夏目漱石の作品の中では論じられることの少ない、単行本『漾虚集』収録作品7作品を丹念に論じて、小説家・夏目漱石の形成に迫る。

著者紹介

宮薗 美佳 (ミヤゾノ ミカ)  
専攻は日本近代文学。博士(文学)。1969年大阪府生まれ。1988年大阪府立岸和田高等学校卒業。1992年関西学院大学文学部日本文学科卒業。1994年関西学院大学文学研究科博士前期課程日本文学専攻修了。2004年関西学院大学文学研究科博士後期課程日本文学専攻修了。大阪産業大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)