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グローバル化か帝国か

出版社名 法政大学出版局
出版年月 2007年7月
ISBNコード 978-4-588-62207-6
4-588-62207-2
税込価格 3,850円
頁数・縦 334P 20cm

商品内容

要旨

グローバル化と帝国は、アメリカを媒介にしたパラレルな現象である。アメリカの南部経済と冷戦状況から新自由主義的グローバル化が、そしてアメリカの経済的・軍事的単独行動主義から新自由主義的帝国が解き明かされる。アメリカ型のグローバル化は、合わせ鏡のように国内外に反響し合いながら、いたるところで紛争や不平等を再生産している。さまざまな文化的な言説はこうした不平等なグローバル化を説明できないままでいる。アメリカ例外主義の傲慢に対するひとつの対抗策は、アジアとヨーロッパの連携にある。本書は、このような問題関心が必然的に要請する包括的・複合的な視角から、アメリカによるグローバル化と帝国の増幅過程を描きだす。

目次

第1章 新自由主義的グローバル化
第2章 権力のシナリオ
第3章 隠喩としての帝国
第4章 新自由主義的帝国
第5章 グローバルな不平等―政治への回帰
第6章 紛争―労働、戦争、そして政治の技術
第7章 北と南のグローバル化
第8章 超・超大国例外主義
第9章 資本主義の多様性―エンロン以後のアジアとヨーロッパの対話

出版社
商品紹介

米国の単独行動主義的な政策が浸透する世界において、グローバル化と帝国の関係を歴史的かつ万華鏡的に捉え直す。

出版社・メーカーコメント

新自由主義的グローバル化に重大な影響を与えている米国の単独行動主義的政策が浸透する世界の中で,グローバル化と帝国の関係を歴史的かつ万華鏡的に捉え直す。

著者紹介

ピーテルス,ヤン・ネーデルフェーン (ピーテルス,ヤンネーデルフェーン)   Pieterse,Jan Nederveen
オランダのアムステルダム大学、ガーナのケープ・コースト大学、ニューヨーク州立大学ビンガムトン校教授を歴任、ドイツ、日本、インドその他で招待教授として滞在した経験をもつ。現在、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校社会学教授(グローバル社会学)。研究の関心は、グローバル化、開発研究、間文化研究(intercultural studies)におよぶ。世界芸術科学アカデミー(the World Academy of Art and Science)会員
原田 太津男 (ハラダ タツオ)  
1964年生まれ。1987年、同志社大学法学部政治学科卒業。1995年、大阪市立大学経済学研究科後期博士課程単位取得退学。中部大学国際関係学部教授。専攻:世界経済論
尹 春志 (ユン チュンジ)  
1967年生まれ。1991年京都大学経済学部卒業。1997年京都大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。山口大学経済学部准教授。専攻:世界経済論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)