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比較史のなかのドイツ農村社会 『ドイツとロシア』再考

出版社名 未来社
出版年月 2008年3月
ISBNコード 978-4-624-32173-4
4-624-32173-1
税込価格 4,950円
頁数・縦 322P 22cm

商品内容

要旨

ヨーロッパ比較社会経済史研究の碩学によるドイツとロシアの農村社会をめぐる研究成果。ヨーロッパを東西に分割する聖ペテルブルク‐トリエステ線についての視点移動をふくむ新たな知見を導入するとともに、マルクス・ヴェーバー・ハックストハウゼン・レーニンらの理論と研究を検討しながらドイツとロシアの農村にみられる歴史的・構造的な相違を明らかにし、その後のヨーロッパの歴史・社会の展開を鮮やかに跡づける。

目次

序 エルベ河から「聖ペテルブルク‐トリエステ線」へ―比較社会経済史の視点移動
1 ドイツの農民とロシアの農民―史的比較の試み(家族および共同体から見たヨーロッパ農民社会の特質―社会経済史的接近
北西ドイツ農村定住史の特質―農民屋敷地に焦点をあてて ほか)
2 ハックストハウゼン、マルクス、ヴェーバー―独露比較の視点から(農政史家としてのアウグスト・フォン・ハックストハウゼン
ハックストハウゼンのドイツ農政論―農民身分の定住様式把握を中心として ほか)
3 書評(若尾祐司『ドイツ奉公人の社会史―近代家族の成立』
M・E・フォーカス『ロシアの工業化一七〇〇‐一九一四』 ほか)
4 チャティップ・ナートスパー(チャティップ・ナートスパーのタイ村落共同体論―翻訳と解題
チャティップさんと私)

出版社・メーカーコメント

一九八六年の日経経済図書文化賞を受賞した前作『ドイツとロシア──比較社会経済史の一領域』以後に発表されたドイツとロシアの農村社会をめぐるさまざまな論考を中心に編集されたヨーロッパ比較社会経済史の碩学による一大研究成果。<br />ヨーロッパを東西に分割する聖ペテルブルク-トリエステ線についての視点移動をふくむ新たな知見を導入するとともに、マルクス・ウェーバー・ハックストハウゼン・レーニンらの理論と研究を検討しながらドイツとロシアの農村にみられる歴史的・構造的な相違を明らかにし、その後のヨーロッパの歴史・社会の展開を鮮やかに跡づける。この分野における業績をつぶさに検討した書評論文、タイの経済学者の仕事を紹介した翻訳・エッセイもあわせて収録する。

著者紹介

肥前 榮一 (ヒゼン エイイチ)  
1935年、神戸市生まれ。1962年、京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)