マクベス
光文社古典新訳文庫 KAシ1−5
出版社名 | 光文社 |
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出版年月 | 2008年9月 |
ISBNコード |
978-4-334-75164-7
(4-334-75164-4) |
税込価格 | 616円 |
頁数・縦 | 231P 16cm |
書店レビュー
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- 平山書店 (秋田県大仙市)
シェイクスピア四大悲劇のひとつ「マクベス」が、劇作家安西徹雄氏の新訳により生き生きと甦った。この作品の魅力については、既にいろんな角度から評価がなされているが、小欄ではイギリスの食文化という視点からこの作品を鑑賞してみたいと思う。さて、イギリスの食べ物として古くから最も有名なのはローストビーフに代表される肉であろう。階級社会であったイギリスでは、その階級ごとに食べる物が決まっていた。肉を思う存分食べることが出来たのは最も豊かな者、地位の高い英国紳士だったという。では、王位を奪ったマクベスが貴族を集めて開いた晩餐会の情景を見てみよう。奇妙なことに料理の描写は一切無い。唯一、杯に入った酒が登場するのみである。しかし、その杯もバンクォーの亡霊にうろたえたマクベスにより投げ捨てられてしまう。ここで、次のような推測ができよう。シェイクスピアは意識的に料理の描写をしなかったのではないか、なぜならマクベスがその王位にふさわしくないことを暗示するために。名作にはいろんな楽しみ方がある。少し角度を変えてみると、また新しい読書の愉しさが味わえる。見る角度を広げること、すなわちそれは読書の数とともに増えてゆ
(2008年11月18日)
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商品内容
要旨 |
「ヘエエエイ、マクベース!」荒野で三人の魔女から呼びかけられた闘将マクベス。やがては王になるとの予言どおり、ひたすら血塗られた裏切りと栄達への道を突き進む。王の座を手中におさめたマクベスの勝利はゆるがぬはずだった、バーナムの森が動かないかぎりは…。 |
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