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ものと人間の文化史 144

出版社名 法政大学出版局
出版年月 2008年9月
ISBNコード 978-4-588-21441-7
4-588-21441-1
税込価格 3,850円
頁数・縦 371P 20cm

商品内容

要旨

本州に生息するツキノワグマを中心に、熊と人との精神史的関係を描き、熊を通して人間の生存可能性にもおよぶ自然誌・動物文化史。

目次

敬われてきた熊
第1部 熊と人里(鳥海山のシシオジ・金子長吉と熊
朝日山麓の小田甚太郎熊狩記
大鳥の亀井一郎と熊
飯豊山麓藤巻の小椋徳一と熊
里と熊
熊と食
熊の捕獲
狩りの組織と村の変貌)
第2部 熊と人間が取り結ぶ精神世界(熊・母系・山の神
熊を敬う人々
山中常在で去来しない山の神、大里様と熊
闇の支配者
熊の霊
熊の頭骨
熊の像
熊祭りの性格)
第3部 文芸にみられる熊
熊神考

出版社・メーカーコメント

かつて熊は神であった。人の規範として見習うべき聖獣であり、大自然を象徴する生き物として里人に認知されてきた。本書は、狩人たちからの聞き書きをもとに、彼らの執行する儀礼を通して、母系、トーテム、熊の供犠を大陸との繋がりで考察し、人が熊に投影してきたものは何かを明らかにして、熊と人との精神史的関係を描く。熊を通して人間の生存可能性にも及ぶユニークな動物文化史・自然論。

著者紹介

赤羽 正春 (アカバ マサハル)  
1952年長野県に生まれる。明治大学卒業、明治学院大学大学院修了。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)