• 本

裁判おもしろことば学

出版社名 大修館書店
出版年月 2009年2月
ISBNコード 978-4-469-22198-5
4-469-22198-8
税込価格 990円
頁数・縦 175P 19cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 日本語なのにとまどう人続出!!

    裁判員制度の開始を前に、大きな味方となる一冊が出ました。法律用語など特殊な専門用語は言うに及ばず、ここでは国語辞典に載っていて一般でも使われているが、法廷内で使われると違う意味へ変わったりして、知っていないととまどうケースを数多く挙げています。「無罪」「疑い」「善意・悪意」‥一般的に認識されている意味とはかなりかけ離れたこれらの言葉の解釈に、多くの方が驚かれることでしょう。外来語を嫌う法律や条文内では、コンピューター→電子計算機、インターネット→電気通信回路、などとなるように読むだけでもひと苦労といった場合もあります。実際に裁判に参加してから起こるであろうこうしたとまどいを、本書が予測し、解決してくれることでしょう。

    (2009年3月9日)

商品内容

要旨

法廷で飛びかうフシギでキミョーなことばたち。そのヘンテコな生態を観察するのはおもしろい。

目次

法廷はことばのガラパゴス―はじめに
1章 人生を左右するアイマイなことば―判決にかかわることば(イノセントな人は無罪?
事実ではなくても「事実」 ほか)
2章 六法のなかのフシギなことば―法律のなかのことば(法律文はパッチワーク
接続詞の迷宮(1)「又は」「若しくは」 ほか)
3章 法廷という舞台のキミョーなことば―法律家たちのことば(裁判官・検察官は人にあらず
「法廷弁」ウォッチング ほか)

出版社
商品紹介

法廷用語を判りやすく改善するための活動を行ってきた著者が、一般市民の感覚から遊離した奇妙でふしぎな法廷ことばの世界を紹介。

著者紹介

大河原 眞美 (オオカワラ マミ)  
高崎経済大学教授・地域政策学部長。日本弁護士連合会裁判員制度実施本部法廷用語の日常語化に関するプロジェクトチーム外部学識委員。わかりやすい司法プロジェクト座長。家事調停委員。上智大学外国語学部英語学科卒業。ウィスコンシン大学マディソン校文学修士(日本語・英語言語学)。シドニー大学文学博士(法言語学)。現代アメリカで18世紀の生活様式を堅持しているアーミッシュの言語使用の実態を研究するうち、アーミッシュが当事者となった訴訟を目の当たりにする。それを契機に裁判に関心をもち、「裁判もおもしろいが裁判で使われる言葉はもっとおもしろい」と、法言語学の観点から研究をおこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)