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紫 紫草から貝紫まで

ものと人間の文化史 148

出版社名 法政大学出版局
出版年月 2009年10月
ISBNコード 978-4-588-21481-3
4-588-21481-0
税込価格 3,300円
頁数・縦 316P 20cm

商品内容

要旨

紫根染の技法を受け継ぐ人々や復元に力をつくす人々を各地にたずね、貝紫染の起源を求めて吉野ヶ里に至るとともに、紫をめぐる物語やエピソードに及ぶ。

目次

紫草を栽培し、雪中に染める
江戸末期から眠っていた紫根染の復元
柿生の里の草木染工房
岩泉の南部紫根染は先染の縞織り
消えてしまった鹿角花輪の紫根染
武蔵野に幻の紫草をたずねて
紫草は「絶滅危惧種」指定
薬草園の紫草栽培
武蔵丘陵自然公園の紫草
たった一人で紫草を栽培し続ける人
華岡青洲創出の紫雲膏と薬玉
助六の伊達鉢巻
人の心を捉える天然染料
合成染料の透明な美しさ
「紫」ゆかりの物語
王朝文化の紫の雅び
『枕草子』に見る色彩の世界
紫綬褒章の源をたずねて
貝紫染と海女の暮らし
吉野ヶ里遺跡の貝紫染

出版社・メーカーコメント

古来高貴なる色とされてきた紫は、いまや絶滅危惧種となった紫草(ムラサキ)の根から抽出される染料によって、あるいは貝類の鰓下腺(パープル腺)液によって染められた。その技法を受け継ぐ人々、復元に力をつくす人々を各地にたずね、華岡清洲と紫雲膏、助六の伊達鉢巻などの話題から、古典文学における「紫ゆかりの物語」にもおよぶ。伝統の色をもとめて全国をめぐった「むらさき紀行」。〔文化史・民俗〕

著者紹介

竹内 淳子 (タケウチ ジュンコ)  
東京に生まれる。現・大妻女子大学卒業。同校助手となり、岩根マス先生(被服学)、瀬川清子先生(民俗学)に師事。民俗学者(日本民俗学会会員。「ものと人間の文化を研究する会」主宰)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)