• 本

嵐の夜の読書

出版社名 みすず書房
出版年月 2010年4月
ISBNコード 978-4-622-07533-2
4-622-07533-4
税込価格 3,300円
頁数・縦 340,6P 20cm

商品内容

要旨

この10年、ぼくは嵐の夜にがたがた鳴る鎧戸の音を無視して本を読むスヌーピーであった―日野啓三・高村薫からソンタグやブローティガンへ。無類の読書録。

目次

軽いノリの中に隠されている重い核―『ヴァインランド』トマス・ピンチョン
アメリカの原理が見えてくる小説―『パラダイス』トニ・モリスン
「終末」に対抗する想像力とトポス―『宙返り』大江健三郎
知力の基本的な働きを思い出す快感―『銀河の道 虹の架け橋』大林太良
魅力的な都市の楽しいエッセー―『アレクサンドリア』ダニエル・ロンドー
30年後に実感する歴史的アイロニー―『ドキュメント沖縄返還交渉』三木健
両国の本音をあらわにする対話―『我々はなぜ戦争をしたのか』東大作
20世紀という時代を描く重量級の小説―『舞踏会へ向かう三人の農夫』リチャード・パワーズ
人間の知恵のとんでもない奥深さ―『アフリカの音の世界』塚田健一
奴隷制を生きた人々が継承し創造した―『聞書アフリカン・アメリカン文化の誕生』シドニー・ミンツ、藤本和子編訳〔ほか〕

出版社
商品紹介

〈読み巧者〉による書評集成=絶好の読書指南。1999年モリスン『パラダイス』から2008年桐野夏生『女神記』まで。

著者紹介

池澤 夏樹 (イケザワ ナツキ)  
1945年北海道帯広市に生れる。埼玉大学理工学部中退。75年から3年間ギリシャに暮らし、以後沖縄、ついでフランス、現在は札幌に居住。1987年「スティル・ライフ」で中央公論新人賞と芥川賞、『マシアス・ギリの失脚』で谷崎潤一郎賞、他にも受賞作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)