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生命体「黄河」の再生

出版社名 京都大学学術出版会
出版年月 2011年5月
ISBNコード 978-4-87698-555-5
4-87698-555-3
税込価格 5,280円
頁数・縦 17,476P 23cm

商品内容

要旨

世界で最も流出土砂の多い黄河では、環境の劣化が進み、黄土高原の砂漠化や断流現象が大きな社会問題となっている。日本でも、多くの河川においてダムに土砂が堆積することにより、ダムの寿命が脅かされ、海岸侵食などの流域全体の環境への影響が懸念されている。黄河の最新事情を正しく理解し、日本の流砂環境問題を考える一冊。

目次

第1部 黄河に学ぶ(黄河の“清”“濁”と黄土高原の緑化
黄河流域の水文特性の長期変化
黒部川の連携排砂と黄河の調水調砂(黄河と日本の流砂制御比較)
「海洋のウツロ」(感潮囲繞水域)を利用した黄河の治水と水質浄化の提案)
第2部 黄河の健康な生命の維持(河川の生命概論
黄河の健康な生命維持とそのシステム
「三つの黄河」の提起とそのおもな作用
黄河の調水調砂
黄河洪水の制御、利用と改修
黄河の粗粒土砂を制御する「三つの防御線」
黄河の水砂調節システムの構築
黄河下流河道の整備方針)

出版社
商品紹介

世界で最も流出土砂の多い黄河では、環境の劣化が進み、社会問題となっている。黄河を他山の石として、日本の流砂環境問題を考える。

著者紹介

李 国英 (リ コクエイ)  
博士、教授級高級工程師、黄河水利委員会主任。東北師範大学環境科学専攻博士課程修了。黄委設計院企画処長、小浪底ダム建設管理局副局長、中華人民共和国水利部総技師、黒龍江省水利庁長を経て現職
芦田 和男 (アシダ カズオ)  
工学博士、京都大学名誉教授。京都大学工学部卒業。建設省土木研究所主任研究員、京都大学工学部助教授、京都大学防災研究所教授を経て、河川環境管理財団研究顧問、淀川水系流域委員会委員長を歴任。河川環境工学
澤井 健二 (サワイ ケンジ)  
工学博士、摂南大学理工学部教授。京都大学大学院工学研究科博士課程修了。京都大学防災研究所助手・助教授、摂南大学工学部教授を経て現職。河川工学、流域連携
角 哲也 (スミ テツヤ)  
博士(工学)、京都大学防災研究所教授。京都大学大学院工学研究科修士課程修了。建設省土木研究所主任研究員、京都大学大学院工学研究科准教授を経て、現職。水工水理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)