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テクノロジーとイノベーション 進化/生成の理論

出版社名 みすず書房
出版年月 2011年9月
ISBNコード 978-4-622-07621-6
4-622-07621-7
税込価格 4,070円
頁数・縦 283,22P 20cm

商品内容

要旨

「ポジティブ・フィードバック」「収穫逓増」「ロックイン」などの新概念を経済学に導入し、テクノロジーに依存した産業の振るまいを的確に描写した鬼才が描く、イノベーションの未来。

目次

第1章 疑問
第2章 組み合わせと構造
第3章 現象
第4章 ドメイン―目的を達成させる世界
第5章 エンジニアリングとその解決法
第6章 テクノロジーの起源
第7章 構造の深化
第8章 変革とドメイン変更
第9章 進化のメカニズム
第10章 テクノロジーの進化に伴う経済の進化
第11章 テクノロジー―この創造物とどう共存するか

出版社
商品紹介

イノヴェーションはどこから生まれ、どう展開し、どんな構造を持っているのか?経済学の鬼才が、テクノロジーの性質を理論化する。

おすすめコメント

「私にとって、経済とは少なからずそれがもつテクノロジーから生まれるものであった。結局のところ、ある意味、経済というのは私たちが必要とするものを供給するためのテクノロジーをうまく組織したものにすぎない。したがって経済のテクノロジーが進化するにつれて、経済も進化すると考えられる。だが、もしそうだとするならば、テクノロジーはどんなふうに進化するのだろう。そして、テクノロジーはいったいどこから発生するのだろう。経済は、そのテクノロジーをどのようにして生み出すのか? そもそも、テクノロジーとは厳密には何なのか?」(「はじめに」)〈ポジティブ・フィードバック〉〈収穫逓増〉〈ロックイン〉などの新概念を経済学に導入し、テクノロジーに依存した産業の振るまいを的確に描写した鬼才が描く、イノベーションの未来。(1)テクノロジーは要素の組み合わせであり、(2)その要素自体がテクノロジーであり、(3)自然現象の利用である、という一見簡便な3つの主題を変奏することで、テクノロジーの生成と進化の姿を重層的に理論化し、デジタル化以後の産業を見通すパラダイムを提供する。ドメイン、構造の深化、機会のニッチ、生成経済……想像力を刺激せずにはおかない、これら数々のモチーフが鳴り響く、新テクノロジー生成のメタ理論。

著者紹介

アーサー,W.ブライアン (アーサー,W.ブライアン)   Arthur,W.Brian
1945年、北アイルランドのベルファストに生まれる。スタンフォード大学教授を経て、現在は、サンタフェ研究所招聘教授、パロアルト研究所客員研究員、複雑系理論の開拓者のひとり。収穫逓増理論を定式化し、ハイテク企業の大きな成功を説明するパラダイムをもたらした。1990年には国際シュンペーター賞を受賞
有賀 裕二 (アルカ ユウジ)  
1949年生まれ。1972年早稲田大学政経学部経済学科卒、1980年京都大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。京都大学博士(経済学)。1990年より中央大学商学部教授
日暮 雅通 (ヒグラシ マサミチ)  
1954年生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)