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着衣する身体と女性の周縁化

出版社名 思文閣出版
出版年月 2012年4月
ISBNコード 978-4-7842-1616-1
4-7842-1616-2
税込価格 6,380円
頁数・縦 489,5P 22cm

商品内容

目次

第1部 民族/伝統衣装とファッション(民族衣装における異装と共装
日本中世の着衣―能楽の女装束を中心に
チベット文化圏の服飾について
「超民族衣装」カンガの今とこれから―スワヒリ地方における着衣の実践―
啓蒙専制期のマドリード社会と女性の衣服
差異の標本としての「伝統衣裳」
1920〜30年代のソビエト・ファッション
Sex and the Cityとポストモダン消費文化―サラ・ジェシカ・パーカー/キャリー・ブラッドショーをめぐるファッション、身体、ファンダム)
第2部 異装・共装(衣装と近世女性医師
組掛―天皇・家元・武家をつなぐ紐
唐代における宮女の男装について
着衣の媒介性と喚起力―死者の着衣とクレオールの着衣をめぐって
魔女は何を着て踊っていたのか―フュルステンベルク伯領の魔女裁判における着衣)
第3部 着衣する身体(禁じられた着衣―国家そしてタイ人の着衣と身体に対する考え
ムスリム女性のパルダ擁護論―ボーパール藩王国女性藩王スルターン・ジャハーン・ベーガムの『ムスリム女性の慎み』について
イランのヒジャーブと女性―政治・法律・個人
近世イタリア絵画におけるエロティックな足先―ランフランコ作“音楽の寓意”あるいは「チョピンを履くウェヌス」
在満亡命ロシア女性の着衣の表象―コロニアル・モダニティの視点から
甲子園のパンチラ―女子応援団から見る高校野球の歴史
戦後女性の着衣・割烹着と白いエプロン―分断される身体・連続する母性)
第4部 表現する身体(理想化される女性の身体像―自己対象化から考察するスリム・ダイエット志向
リカちゃん人形の身体表象への欲望―着替える身体から着替えない身体へ
着衣する身体、演じる身体―インドネシアの女方舞踊家ディディ・ニニ・トウォによる「クロス・ジェンダー」の試み
魂の表出の場か?外界の映し鏡か?自然の一部か?―マイケル・ジャクソンに見る身体の多義性に関する解釈論
帝政ロシア時代におけるマトリョーシカの創造―ナショナリズムとジェンダーの身体
異性装と身体意識―女装と女体化の間(あわい))

著者紹介

武田 佐知子 (タケダ サチコ)  
1948年生、東京都立大学人文科学研究科博士課程修了(史学専攻)。大阪大学大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)