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生きてゆく力

新潮文庫 み−11−19

出版社名 新潮社
出版年月 2012年9月
ISBNコード 978-4-10-129320-2
4-10-129320-1
税込価格 693円
頁数・縦 267P 16cm

商品内容

要旨

貧しい家の少女たちを妓楼に斡旋することを生業としていた父への怨みと憤り。姉妹のように育った「仕込みっ子」たちの、芸妓、娼妓となってからの哀しい末路。幼子を抱え結核を患いながらも、農家の嫁として家事をこなした日々。満州で夜空の満月を仰いでは想いを馳せた、故郷の豊かな川。創作の原動力となった心に突き刺さる思い出を、万感の想いを込めて綴った自伝的エッセイ。

目次

第1部 心に突き刺さる思い出(耐え忍んだ貧しさ
運命を受け入れて
昭和への愛着
いまわのきわに食べたいものは)
第2部 感動を拾い集めて(立春大吉
咲いてうれしく、散ってさびしい桜
着物あれこれ
六月の雨
父と娘の一九四五年 ほか)

著者紹介

宮尾 登美子 (ミヤオ トミコ)  
1926(大正15)年、高知市生れ。17歳で結婚、夫と共に満州へ渡り、敗戦。九死に一生の辛苦を経て’46(昭和21)年帰郷。県社会福祉協議会に勤めながら執筆した’62年の「連」で女流新人賞。上京後、九年余を費し’72年に上梓した「櫂」が太宰治賞、’78年の『一絃の琴』により直木賞受賞。2009(平成21)年文化功労者となる。他の作品に『序の舞』(吉川英治文学賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)