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危機言語 言語の消滅でわれわれは何を失うのか

地球研ライブラリー 24

出版社名 京都大学学術出版会
出版年月 2013年2月
ISBNコード 978-4-87698-209-7
4-87698-209-0
税込価格 5,720円
頁数・縦 505P 22cm

商品内容

要旨

6000以上あると言われる世界の言語の大多数が、満足に記録されることもなく、次世紀までに滅びることが危惧されている。言語の消滅によって、人類は何を失うのだろうか。―絶滅危惧にある言語の研究から、言葉の本質を学ぶ。

目次

第1部 バベルの図書館(ウォラムルングンジの子孫たち
4000年を経てついに…)
第2部 さまざまな言語の饗宴(言葉のガラパゴス諸島
ぼくの心の中の君の心―文法における社会的認知)
第3部 古代の言語景観のかすかな痕跡―言語の古代史(共通の源から発して
「言語圏」への旅―古代の言葉を古代の世界につなぐ
解読の鍵―生きた言語から忘れられた文字を解き明かす)
第4部 言語・文化・思考の共進化―互いにたかめあいながら(精神の仕立て棚―言語が思考を訓練する
韻文と口承文芸の編み出すもの)
第5部 言語消滅の前に、聞けるうちに聞こう(言葉を新しくしながら)
エピローグ 大地にすわり、天空に立つ

出版社
商品紹介

世界の多くの脆弱な言語を失うことで人類はどれほど多くのものを失うのだろうか。言語とは何かをあらためて考えさせてくれる書物。

著者紹介

エヴァンズ,ニコラス (エヴァンズ,ニコラス)   Evans,Nicholas
オーストラリア国立大学アジア太平洋研究所文化歴史言語学部言語学科主任教授。アメリカ・カリフォルニア生まれ。オーストラリア国立大学で博士号を取得。メルボルン大学を経て、2008年から現職。専門は、言語学、言語類型論
大西 正幸 (オオニシ マサユキ)  
東京出身。東京大学英語英米文学科卒。オーストラリア国立大学(ANU)文学部言語学科にてPh.D.取得。R.M.W.Dixon主宰のRCLT助手、名桜大学(沖縄県)教授、Max‐Planck‐Institut(Leipzig)客員研究員、総合地球環境学研究所上級研究員などを経て、現在は地球研の外来研究員。専門は文学・言語学
長田 俊樹 (オサダ トシキ)  
総合地球環境学研究所名誉教授及び客員教授。神戸市生まれ。北海道大学文学部卒。インド・ラーンチー大学博士課程修了(Ph.D.)。国際日本文化研究センター助手、京都造形芸術大学教授を経て、2003年10月から2012年9月まで総合地球環境学研究所教授。専門は、言語学
森 若葉 (モリ ワカハ)  
神戸市出身。京都大学文学部文学科言語学専攻卒。文学博士。総合地球環境学研究所上級研究員などを経て、現在は、国士舘大学イラク古代文化研究所研究員。専門は、シュメール学・楔形文字学・言語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)