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近世の禁裏と都市空間

出版社名 思文閣出版
出版年月 2014年2月
ISBNコード 978-4-7842-1740-3
4-7842-1740-1
税込価格 7,040円
頁数・縦 306,4P 22cm

商品内容

要旨

禁裏が関係する信仰や儀礼の場・空間の特性に注目し、都市を基盤として存在した禁裏、禁裏によって形成・維持された都市、という両側面からなる近世京都の特性を中世・近代への展開も視野に入れて明らかにする。さらに、都市・建築史的観点から近世の天皇・王権のありかたにも注目し、天皇が表出する場の特性や天皇と民衆の関係性などにも言及。都市・建築史学の手法に限定することなく、文献史学や民俗学も視野に入れて近世京都の都市空間の特徴を多角的な視点から包括的に論じた一書。

目次

本書の視座と目的
第1部 禁裏と信仰―内侍所・御霊社(室町後期・戦国期の内侍所
近世の内侍所仮殿下賜と上・下御霊社の社殿拝領について
寛政度内裏以降の内侍所仮殿の造営・下賜と神嘉殿)
第2部 禁裏と王権―穢・参詣(中世後期の天皇崩御と触穢―内侍所の変化を中心に
近世前期の天皇崩御と内侍所―触穢・王権・都市
近世禁裏御所と都市社会―内侍所参詣を中心として ほか)
第3部 禁裏と都市―造営・遷幸・祭礼(承応度・寛文度内裏造営と非蔵人―伏見稲荷社目代・非蔵人羽倉延重の活動を中心に
近世京都の都市空間再生と禁裏御所普請―三井家と町
家政度内裏遷幸と都市空間 ほか)

著者紹介

岸 泰子 (キシ ヤスコ)  
1975年生。京都大学大学院工学研究科生活空間学専攻博士後期課程研究指導認定退学、博士(工学)。現在、九州大学大学院芸術工学研究院准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)