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組織のストレスとコンサルテーション 対人援助サービスと職場の無意識

出版社名 金剛出版
出版年月 2014年3月
ISBNコード 978-4-7724-1357-2
4-7724-1357-X
税込価格 4,620円
頁数・縦 311P 21cm

商品内容

要旨

対人援助サービスに従事する人々が大きなストレスを抱えやすいことはよく知られている。また近年、医療・保健・福祉領域においても市場原理が導入され利益や効率が求められることで、組織やそこで働く個人のさらなる疲弊につながっている。そして、対人援助サービスでは、その性質自体が個人だけでなく組織にまで影響し、問題を生みだす要因となっており、さらにそのプロセスが無意識に生じることから、問題と見なされるスタッフやクライエントを切り捨ててしまう恐れがある。本書では、このような状況を個人の病理や脆弱性に帰さず、組織のもつ問題と捉え解決するためのコンサルテーションを例示する。

目次

第1部 理論的枠組み(組織生活における無意識の諸相―精神分析からの寄与
グループとチームでの仕事における無意識―ウイルフレッド・ビオンの研究からの寄与 ほか)
第2部 痛みとともにある人々との仕事(伝染の危機―組織における投影同一化のプロセス
乳児特別ケアユニットにおける感情の問題に向き合う ほか)
第3部 危機にある組織(組織の混沌と個人のストレス
やっかいな人と混沌した施設 ほか)
第4部 より健康な組織へ(公共機関における社会的不安のマネジメント
ケアとコントロールのバランスをとる―組織の健康増進を焦点としたスーパービジョン関係 ほか)

著者紹介

武井 麻子 (タケイ アサコ)  
東京大学医学系大学院博士課程保健学専攻修了。博士(保健学:東京大学)。日本集団精神療法学会認定グループサイコセラピスト、同スーパーヴァイザー。主要略歴、海上寮療養所看護科・社会療法科。千葉県立衛生短期大学准教授。現職、日本赤十字看護大学教授
榊 惠子 (サカキ ケイコ)  
日本赤十字看護大学博士後期課程修了。博士(看護学:日本赤十字看護大学)。主要略歴、慶應義塾大学病院精神・神経科病棟、内科病棟。慶應義塾看護短期大学講師。日本赤十字看護大学講師。現職、昭和大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)