ゼバスチアンからの電話
新版
| 出版社名 | 白水社 |
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| 出版年月 | 2014年5月 |
| ISBNコード |
978-4-560-08353-6
(4-560-08353-3) |
| 税込価格 | 2,420円 |
| 頁数・縦 | 263P 20cm |
商品内容
| 要旨 |
夫やボーイフレンドの意向ばかり気にする四十三歳の母シャルロッテと十七歳の娘ザビーネ。ある日、母が夫に相談せずに車の免許をとる決断をすることから、それぞれのあり方が変化していく…。自立の問題、異性との関係、父親と娘の、あるいはまた母親と娘の葛藤…。実力派作家の代表作。 |
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出版社・メーカーコメント
母から子へ。気持ちを伝える物語。 43歳の母シャルロッテと17歳のザビーネの物語。舞台はドイツのミュンヘン。ボーイフレンドのゼバスチアンのことばかり考えているザビーネに対し、ゼバスチアンはヴァイオリンの練習に夢中。彼女にも自分の夢を追い求めることを望んでいるが、二人の溝は深まるばかり。 一方で、ザビーネは、父ハインツの意向に逆らえない母シャルロッテに対しては、自分のやりたいことをしっかりと伝えるべきだと忠告する。ある日、母が夫に相談せずに車の免許をとる決断をすると、それまでの家族間の関係、そしてひとりひとりのあり方がすこしずつ変化していく……。 「息子が、初めてのガールフレンドを家につれてきました。大学生であった彼女が、次第に自主性を失っていき、お母さんやおばあさんのころの女性の役割にもどっていくのを見て、私は驚きました」。この作品を書くきっかけを著者はこう語ります。 長らく入手しにくい本でしたが、書店や図書館、子供を持つ親の世代から新たな版をもとめる声が多数、訳者のもとに寄せられていました。新たな訳文とともにぜひこの物語を味わってください。児童文学者の清水眞砂子さんが薦める一冊。親と子の問題、父親と娘の問題、母親と娘の問題に関心をもつ方々へ。