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そしてカルメンはパリに行った フラメンコ・ジャンルの芸術的誕生〈1833−1865年〉

出版社名 彩流社
出版年月 2014年7月
ISBNコード 978-4-7791-2018-3
4-7791-2018-7
税込価格 3,960円
頁数・縦 273,42P 22cm

商品内容

要旨

ロマン主義美学の結晶としてのフラメンコ。アンダルシアを発祥とするフラメンコ(とくにバイレ・フラメンコ)の生成には、ヨーロッパの劇場世界との緊密な関係があった。パリ発行の音楽・演劇関連の新聞雑誌から得られた実証的なデータに基づく、刷新的なフラメンコ研究を代表する本書は、フラメンコ神話を乗り越え、新たな次元を照らし出す!

目次

第1章 序論(フラメンコ・ジャンルの漠然とした起源―社会的構築と内輪の表明のはざまで
研究状況とテーマ設定)
第2章 研究の理論的枠組、方法論、技法(ブルデューの芸術場の理論
研究技法と資料について)
第3章 十九世紀前半のスペインの音楽と舞踊の状況(歴史的背景―アンシャン・レジームの変革と近代社会の出現
アンダルシアの美学的開発 ほか)
第4章 場の構築と二元構造―フラメンコ生成をめぐって(「官能的」なファンダンゴとボレロ(一八二一〜一八三三年)
スペイン舞踊団の初来演とジプシー風フランス・バレリーナの時代(一八三三〜一八四一年) ほか)
第5章 トランスカルチャー的混淆―フラメンコ・ジャンル生成にとって「絶対不可欠な条件」

著者紹介

シュタイングレス,ゲルハルト (シュタイングレス,ゲルハルト)   Steingress,Gerhard
1947年ザルツブルク生まれ。クラゲンフルト大学社会学教授(1974‐1989年)をへて、セビーリャ大学教育学部社会学科教授(1996‐2013年)。1980年代半ばより、トランスカルチャー的混淆の視点に立ってカンテ・フラメンコやその他の民俗音楽の社会文化的構築を専門的に研究
岡住 正秀 (オカズミ マサヒデ)  
1949年北九州市生まれ。北九州市立大学文学部教授。スペイン近現代(アンダルシア社会史)専攻
山道 太郎 (ヤマミチ タロウ)  
1957年東京生まれ。立教大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)