名著『訴訟と非訟の交錯』の刊行後、新たに執筆された民事手続法に関する論稿を掲載。通説の安易な踏襲ではなく、著者の正当と信じる基礎理論に準拠して、妥協のない推論を展開。第３編「随想」が、人間味溢れ面白い。民事手続研究に一読をおすすめする。離婚事件における請求の認諾・放棄、訴訟上の和解、調停　．　非訟事件の裁判の取消し、変更と再審　．　夫婦間の同居請求に関する裁判手続　．　財産分与の請求と適正手続の保障　．　推定相続人廃除の裁判手続　．　権利能力のない社団の不動産に対する仮差押え　．　家事審判に基づく強制執行と請求異議の訴え　．　認知されていない非嫡出子が提起した父子関係存在確認の訴えの適否　．　随想